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【F1】ホンダ長谷川氏「トラブル原因は油圧の低下。エンジンの底に穴が開き、そこからオイルが抜けた」

motorsport.com 日本版 5/13(土) 6:42配信

 マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、またもトラブルに見舞われてしまった。スペインGPのフリー走行1回目、コースインした直後にエンジンブローに見舞われ、マシンをストップせざるをえなかったのだ。マシンを降りたアロンソは急遽サーキットを離れ、”走れなかった分”テニスをしてからサーキットに戻った。

【写真】トラブルに見舞われ、ガレージに戻ってくるアロンソ

 ホンダのF1プロジェクト総責任者である長谷川祐介は、セッション終了後に取材に応じた。今回アロンソが使っていたエンジンは、アップデートが加えられたものだったという。

「今回のレースに持ち込んだエンジンは、アロンソのモノも(ストフェル)バンドーンのモノもアップデートしています。エンジン本体には手を入れていませんが、吸気系に絞ってやってきました。エンジンのインダクションのところですね。目的は低速域のパワーとトルクを上げるためです。今年はシフトアップ時に振動が出ていたんですが、その理由はエンジンの回転数が9000回転ぐらいになると、急激に出力が落ちていたということがあったんです。そうすると、シフトアップするときにトルクの谷が大きかった。それを改善しようということでやってきましたが、それについては随分と良くなりました」

 今回FP1でアロンソを襲ったエンジンブロー。その原因は、油圧が低下したことだったという。

「油圧が完全に落ちたところで普通にシフトアップしてストレートを走ったので、第1コーナーでエンジンがブローしました」

 そう長谷川は説明する。

「エンジンを止めるように言ったんですが、間に合いませんでした。ピットを出てすぐに油圧がゼロになったんです。その後でエンジン回転数が最高まで上がったのが、ブローの要因だと思います。エンジンの底に大きな穴が開いて、そこからオイルが全部抜けていました。コンロッドが突き破ったんですね」

「油圧低下の理由は分かりません。先にエンジンブローした可能性もありますが、もしそうなら第1コーナーまで引っ張れないと思います」

 今回トラブルを起こしたアロンソのエンジンは、すでにトラブルが発生した経歴を持つエンジンだった。

「実は、アロンソのエンジンはバーレーンの予選でトラブルが起きたエンジンです。あの時はMGU-Hが壊れたんですが、エンジン本体には問題がないと思っていました。それでここで再び使ったんですが、残念ながら壊れました。エンジン本体も大方はチェックしましたが、封印されているので細かいとこまではチェック出来ないんです」

 FP2には間に合うよう、サーキットに戻ったアロンソだったが、かなり怒った状態だったという。長谷川は言う。

「ここまでトラブルが続くとレースに対する不安が拭いきれないですよね。それに対する怒りがあると思います」

赤井邦彦

最終更新:5/13(土) 6:48

motorsport.com 日本版