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広島・福山「千年藤」咲き誇る 平家物語ゆかりの地に紫や白の花

5/13(土) 20:04配信

山陽新聞デジタル

 広島県福山市沼隈町の千年地区(同町草深全域と常石、下山南の一部)の民家や道路脇などに咲くフジが見頃を迎えている。地区内のフジは「千年藤」の呼び名で親しまれ、平家物語にも登場する。訪れた人たちは車や足を止め、淡い色の花に見入っている。

 平家物語には1180年、高倉上皇が地区内の敷名という所に立ち寄り、浜辺に咲き誇るフジを称賛したとある。部下の大納言隆季が詠んだ句「千年へん君がよわひに藤波の松の枝にもかかりぬるかな」は地区の名の由来にもなっている。

 内海大橋に続く約500メートルの県道沿いには、1989年の橋の開通に合わせて地元住民が設けた高さ約3メートルのフジ棚が並ぶ。眼下に広がる真っ青な瀬戸内海を背景に紫や白のかれんな花をつけ、観光客らは写真撮影をしたり、近づいてほのかに漂う甘い香りを楽しんだりしている。

 地元の千年公民館によると、20日ごろまで楽しめそう。引野町、パート女性(33)は「海とのコントラストがきれい。色とりどりで思わず見入ってしまいました」と話していた。