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宇部の企業が歩行器に輸液ポンプ取り付け新商品

宇部日報 5/13(土) 14:59配信

患者の負担軽減、技術生かし

 宇部テクノパーク(二俣瀬山中)内の精密機械加工、伸和精工(柳井宏之社長、12人)は、山口大医学部付属病院と共同で、歩行器に点滴用の輸液ポンプを取り付けるためのスタンド「てんてく棒」を開発した。地元の小規模製造業が、大手が対応できない医療現場のニッチな需要に応え、医療産業に参入した事例として注目を集めている。

 「てんてく棒」は、患者が院内を移動する際に使用する歩行器に、輸液ポンプを取り付けられるようにした補助具。歩行器大手の星光医療器製作所製の歩行器の2カ所を付属の接続部品で固定して取り付ける。上部に点滴スタンドを差し込み、点滴を制御する輸液ポンプを2台まで設置できる。

 これまで点滴中の患者は、片手で点滴スタンドを、もう一方の手で歩行器を押しながら移動していた。転倒の危険性がある患者には、看護師が付き添う必要があり、夜間のトイレなど、患者が遠慮して我慢するケースがあったという。

 星光医療器製作所製の歩行器は全国の病院に納入されており、「てんてく棒」は安価で簡単に取り付けられることから大きな需要が見込めるという。柳井社長は「独自技術で医療など成長分野にどんどん挑戦していきたい。小回りの利く小規模企業ならでは良さを武器に、隙間市場を創造したい」と意欲を語った。

最終更新:5/13(土) 14:59

宇部日報