ここから本文です

【F1】ザウバー代表独占インタビュー「ホンダは”他の分野”にも興味を持ってくれた」

motorsport.com 日本版 5/13(土) 15:13配信

 来季からホンダのパワーユニットを使うことに決めたザウバー。そのチーム代表であるモニシャ・カルテンボーンに、ホンダとの契約、そして将来の日本人ドライバー起用などについて、話を訊いた。

【写真】インタビューに応じたザウバーのモニシャ・カルテンボーン代表

Q. モニシャ、ホンダの話を聞きたい。ザウバーへのパワーユニット供給の話はいつ始まったのですか? どちらからアプローチをしたのですか?

「かなり前から話はしていました。最近のことじゃありません。といっても特別なことではありません。オプションだったり、オプションでなかったり……。というのは、色んなことが決まるには時間がかかります。最初からどんどん進むものではなく、準備に時間がかかりますから。我々は慎重に準備しました。そのために時間はかかりました」

Q. ホンダエンジンの受け入れを決めたのは、フェラーリとの現状に不満があるからですか?

「フェラーリとの契約とホンダのそれを単純に比較することは出来ません。でも、来年から始まるホンダとの関係は、レースを中心として多くのチャンスを与えてくれると期待しています。今のホンダも我々も、F1ではまだ何も出来ていません。フェラーリとは何をやるかなんて議論さえありませんでした。我々とフェラーリは長い時間を共に過ごしたのですから、何かやろうと思えば出来たと思います。彼らとは我々がBMWと組む前から話をしていたのに、結局何も出来ませんでした。でも、ホンダとは何かが出来そうな気がしています。そういうこと考えてくれる会社だと思っています」

Q. フェラーリとの関係は良好だったんですよね?

「成績にはアップダウンがありますが、関係は良好です。2009年にBMWが突然撤退してからすぐにフェラーリとの関係が始まって、とても手厚い支援を受けました。その関係は今の今まで続いています」

Q. でもあなたは、フェラーリの1年落ちのエンジンで苦労していると仰っていました。それがフェラーリからホンダに乗り換える理由ですか?

「ホンダとの提携は、我々の技術グループの勧めを基にマネージメントが決めました。技術の話を聞いたのは、クルマの設計やルール変更に対して十分な時間を確保しておくためで、技術者は可能な限りパワーユニットの搭載などに関して時間が欲しいと言っているんです。現在は今年のクルマの改良を進めており、シルバーストン、ハンガリーあたりでアップデートするつもりです」

Q. どこを改良しますか?

「ピンポイントでどこかを指すのは難しいですね。いろんな個所を変更してきましたが、誰が作ってどこが悪かったかというのはどうでもいいことで、重要なのはこれから先どう改良していくかということです」

Q. 今のザウバーは、フェラーリのカスタマーチームという位置付けですよね? ホンダとも同じですか?

「我々はフェラーリのパワーユニットを使用しているカスタマーチームです。ホンダとの関係も同じ位置付けになるでしょう。というのは、我々がホンダ・エンジンの開発を助けるわけではありません。でも、戦略的な立場からいえば、関係はより深いものになるはずです。ザウバー・グループはここ数年の間にF1以外にも多くの分野で発展してきました。我々がF1で得たノウハウを、他のモータースポーツ分野に提供出来るということです」

Q. マクラーレン・ホンダとザウバー・ホンダは違うポジションだということですか?

「マクラーレンとホンダの関係は我々は知りません。我々は我々とホンダの関係を大切にするだけです」

Q. 色々なメーカーと話して、その結果ホンダが一番良かったという理由は?

「最初に話をしたときから色々と調査・検討をしてきて、すぐにホンダに決めたわけではありません。技術的な話だけではなく、全体的なパートナーシップ、そこから得られるベネフィットなどを考慮しました。これまでのフェラーリとのパートナーシップを終了しなくてはならず、かなり難しい判断でした。その間にホンダとの関係が始まって総合的な見解から話を進めましたが、F1のエンジン供給だけに留まらず他の分野にも興味を持ってもらったので、話は進展しました。現在F1に進出していない自動車メーカーの量産車開発に対しても、ザウバーがF1で培ってきた知識を提供出来る機会はいくらでもあります」

Q. 何かホンダと手を組んで始めるプロジェクトはありますか?

「現時点でそのことを話すのは早いですね。今はパワーユニット供給に集中しているところです。その先の話はパワーユニットがまともに動き出してからのことです」

Q. この前、あなたはインタビューで、日本人ドライバーの起用を拒むものではないと言っていました。ホンダから日本人ドライバーの起用をプッシュされたのですか?

「まだ何も決めていませんが、それは最終的にはチームが決定します。ドライバーを決めるのは、チームの責任です。これまでどうやってドライバーを決めてきたかと言えば、重要な人達と協議はしましたが、最終決定は我々がしました。フェラーリとも色々と話し合いをしました。でも、我々はフェラーリ系のドライバーを走らせることはしませんでした。これから先も基本方針は変えません。まだ来年までには時間があり、我々は誰に対してもオープンだということです」

Q. ホンダが推すドライバーに才能があれば?

「そうであれば我々はホンダと協議をし、我々が最終的に決定をします」

赤井邦彦

最終更新:5/13(土) 15:13

motorsport.com 日本版