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工藤監督も熊本への想い吐露 ホークスが被災地に捧ぐ白星

5/13(土) 18:06配信

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首位楽天に3-2で競り勝ったホークス、奪首目前に

 被災地へと贈る白星になった。ソフトバンクは13日、昨年の熊本地震後初となる熊本での主催試合を行い、楽天に3-2で競り勝った。勝利をつかんだ試合後、工藤公康監督は「熊本のみなさんの思いが伝わってきた。いいゲームをしたいと思ってやりましたし、選手がよくやってくれたなと思います」と表情を緩めた。

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 初回、無死一、二塁で柳田が三塁線を破る2点適時二塁打を放って、2点を先行。7回にデスパイネが右前適時打を放って1点を追加した。

 ハイライトは8回の守り。好投を続けていた中田が島内にソロを浴びて1失点。さらに、岡島の中前安打、茂木の一塁内野安打で1死一、二塁。ここで登板した嘉弥真がペゲーロに左前適時打を許して1点差に迫られた。ここでチームを救ったのがセットアッパーの岩崎だ。

 27歳の右腕は1死一、三塁でマウンドに上がると、ウィーラーの強烈なゴロに、咄嗟に右足を出してストップ。飛び出していた三塁走者を刺した。続くアマダーを遊ゴロに仕留め、一打同点のピンチを切り抜けた。

復興支援活動を継続してきたソフトB、工藤監督「勝つところを見せられて良かった」

 この窮地を凌いだポイントを、指揮官も「岩崎くんがああやって、外野フライも許せないところで抑えてくれた。熊本のみなさんが勝たせてくれるかのように、いいところにボールが落ちた」と語った。

 9回にも守護神サファテが2死二、三塁のピンチを背負ったが、最後は伊志嶺を空振り三振に仕留め、藤崎台球場に歓喜の瞬間が訪れ「良かったね。最後はちょっとヒヤヒヤしたけどね。勝つところを見せられて良かった」と工藤公康監督も汗をぬぐった。

 熊本地震後から、復興支援活動を継続してきたソフトバンク。昨季は選手による募金活動を何度も行い、シーズン中にもかかわらず、被災地訪問も行った。オフには野球教室を行い、12日は試合前日にもかかわらず、選手が小学校を訪問。工藤公康監督も県庁、市役所を訪問し、義援金100万円ずつを送った。

 熊本地震から1年超が経過し、ようやく実現した主催試合。藤崎台球場には1万2922人が詰めかけ、スタンドのほとんどを埋めた。その応援に応えるかのように勝利を掴み、今季2度目となる5連勝。首位・楽天との差を1.5ゲームに詰めた。「とにかく1戦1戦なので。明日いいゲームをして、勝ち越しを手に入れられるようにしたい」と工藤監督。熊本の声援を背に、奪首が目前に迫ってきた。

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

最終更新:5/13(土) 18:06
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