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JR御殿場線にICカード早期導入を 小田原など2市6町の議連

5/13(土) 10:03配信

カナロコ by 神奈川新聞

 JR御殿場線国府津(小田原市)-御殿場(静岡県御殿場市)間への、交通系ICカードの早期導入を目指す議員連盟が発足した。積年の課題解消に向けて、沿線や近隣の2市6町の議員60人超が結束。住民や観光客の利便性向上のため、管轄するJR東海などへの働き掛けを強めていく。

 議連に名を連ねたのは小田原、南足柄市と、中井、大井、松田、山北、開成、静岡県小山町の議員64人。御殿場市は「当面の間、参加を見合わせる」(議長、副議長)として参加していない。山北町議会の府川輝夫議長が発起人代表、渡辺良孝同町議が連盟代表に就き、先月28日には同町内で設立総会が開かれた。

 JR東海静岡支社によると、同線19駅のうち、国府津-御殿場間の10駅(御殿場駅を除く)は読み取り機がなく、ICカードが使えない。その理由について、同社は「利用する乗客が少ないため」と説明する。

 未設置の10駅で下車する場合はあらかじめ切符を購入するか、ICカードで乗車した際は下車した駅の窓口で精算する必要がある。また、駅員が常駐していない無人駅で降りる場合は、御殿場線車内を行き来する車掌に精算してもらうしかない。

 こうした状況に、府川議長は「沿線の住民にとって非情に不便」と強調し、精算窓口の行列に並んでいて電車に乗り遅れる利用者がいると指摘する。府川議長は、人口減少が著しい地域であることも踏まえ、「これでは、ますます住民が離れてしまう」と危機感を募らせる。

 ましてや東京五輪開催の2020年は、富士山のビューポイントを多く持つ地域にとって、国内外から多くの観光客を呼び込める絶好機だ。府川議長は「観光客の利便性向上にとっても絶対に必要」と訴える。

 ICカード導入を巡っては、沿線の神奈川、静岡両県の5市5町も10年以上にわたって求めているが、実現のめどは立っていない。議連は今後、国府津駅ホームや、同線車内への読み取り機設置の要望を検討していくという。