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韓国政府、中国の「一帯一路フォーラム」に代表団を派遣

5/13(土) 8:42配信

ハンギョレ新聞

大統領府「習近平主席が電話会談の際、招待」 「中国特使とは無関係」と釘をさす

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が共に民主党のパク・ビョンソク議員の率いる政府代表団を中国の「一帯一路国際協力サミットフォーラム」に派遣することにした。今回の政府代表団の訪中は、THAAD(高高度防衛ミサイル)をめぐる対立でほぼ断絶されていた韓中外交チャンネルの回復を意味する。

 大統領府のユン・ヨンチャン国民疎通首席は12日、春秋館での定例記者会見で「代表団の派遣は、文大統領が昨日の電話協議で、習主席が要請した事案」と明らかにした。これまでTHAADをめぐる軋轢と弾劾局面の影響で、韓国は中国政府からフォーラムへの招待も受けられない状況だった。

 ユン首席はまた、「今回一帯一路フォーラムに韓国政府代表団長として訪中するパク・ビョンソク議員は、政府が4大国(米中日ロ)またはそれ以上の国に派遣する特使とは関係がない」と説明した。パク議員が「特使団」の一人という見方に線を引き、代表団の訪中目的がフォーラムの参加にあることを明確にした。中国政府が今年上半期のあらゆる外交力量を集中したフォーラムそのものに注目を集めることで、両国が互いに外交的負担を減らそうというメッセージだ。「一帯一路」(シルクロード経済圏構想)事業は、中国がユーラシア大陸とアフリカを陸路と海路で結ぶ超大型物流建設プロジェクトで、習近平主席が2013年に提案した。

 13日に中国に向けて出発する代表団は14日午前、フォーラムの開会式および高位級全体会議などに出席する予定だ。団長として参加するパク議員は中央日報香港特派員出身で、国会の韓中協議会会長であると同時に国会の代表的“中国通”の一人として知られる。

 今回の政府代表団派遣は、韓米当局がTHAAD配備を決めた昨年7月以降、悪化していた韓中関係改善の突破口になるものと見られる。亜州大学中国政策研究所のキム・フンギュ所長は「中国が国家的に重視する一帯一路会議に韓国代表団を招待したのは、関係改善の明白なシグナル」だと話した。キム所長は、しかし、「下手な行動に出るよりは慎重に状況を観察し、体系的な戦略を持ってアプローチしても遅くない」と呼びかけた。

 昨年2月、韓米がTHAADの韓国配備を検討し始めて以来、韓中政府は互いの立場の違いだけを確認してきた。昨年8月、東京で開かれた韓中日外相会議と、昨年9月に朴槿恵(パク・クネ)前大統領が出席した杭州20カ国・地域(G20)会議でも、中国は「THAAD反対」の立場を強調した。中国の報復処置によりロッテグループと観光・コンテンツ業界が大きな打撃を受けている状況でも、政府間協議はなかなか実現されなかった。

 特に、今年2月にTHAAD装備の一部が韓国に持ち込まれ、配備が本格化するにつれ、中国の反発はピークに達した。ユ・イルホ経済副首相は3月の20カ国・地域(G20)財務相会議や4月の20カ国・地域(G20)中央銀行総裁会議などで、中国との2カ国会談を推進したが、中国側が事実上拒否した。今月9日にもユ副首相は横浜で開かれた韓中日財務相会議を期待したが、実現しなかった。

キム・ジウン記者、北京/キム・ウェヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:5/13(土) 8:42
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