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エバンス・シカゴ連銀総裁:インフレには依然「下振れリスク」が優勢

Bloomberg 5/13(土) 3:23配信

米シカゴ連銀のエバンス総裁は、米経済は全般的に見て健全なものの、インフレの下振れリスクが引き続き政策金利の見通しを曇らせているとの認識を示した。

総裁は12日、ダブリンのイベントで「根強く続く厳しい要素が一つある。私の見解では重要な要素なわけだが、それは米国でのインフレ圧力が当局の目標である2%をなお下回って推移していることだ」と指摘。「現時点では、下振れリスクが依然優勢だ」と続けた。

エバンス総裁は連邦公開市場委員会(FOMC)の中でも緩和策維持を最も強く主張する当局者の一人だが、イベント終了後には記者団に対し、年内あと2回の利上げでも問題ない可能性はあるとし、他の金融当局者の大半と同様の認識を示した。

ただインフレへの下振れリスクを踏まえると、見通しが悪化した場合はあと1回のみの利上げにとどめるのがより適切となる可能性があるとも指摘した。

米労働省が12日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は、食品とエネルギーを除くコア指数の前年比の伸び率が3カ月連続で鈍化したことが示された。4月のコアCPIは前年比1.9%上昇と、2015年10月以来1年半ぶりに2%を割り込んだ。

イベント後、ブルームバーグテレビジョンのインタビューでは「米経済のファンダメンタルズは現在のところ健全であり、多くの下振れリスクは見当たらない」とし、世界の経済情勢についても以前より「ずっと健全だ」と述べた。

原題:Evans Says Risks to Fed Inflation Outlook Still on Downside (1)(抜粋)

Matthew Boesler, Piotr Skolimowski

最終更新:5/13(土) 3:23

Bloomberg