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「NBA Playgrounds」少林サッカーさながらのバスケを楽しもう

IGN JAPAN 5/14(日) 13:05配信

「NBA Playgrounds」少林サッカーさながらのバスケを楽しもう - Part 1

スポーツゲームの人気は無視できない。スポーツファンにとって「FIFA」に「ウイニングイレブン」、「NBA 2K」に「NBA Live」といったシリーズは至高のごちそうだろう。自分の大好きなスポーツが極めて写実的にシミュレートされ、応援しているチームを実際に操作して、スター選手になった気分が味わえる。
だが、コアのスポーツファンを除いたゲーマーがそれらに対して淡白であるのもまた事実だろう。同じことがレースゲームについても言えるが、1つ大きな違いは「マリオカート」シリーズの存在だ。レースファンよりも、カジュアルなユーザーが好むタイトルだ。
スポーツゲームがまだそこまでリアリティの追求にこだわっていなかった時代を懐かしく思い出すことがある。90年代、スポーツをシミュレートすることよりもテレビゲームならではの遊びを取り入れたタイトルが多かったように思う。現実では到底不可能なアクションが楽しめ、スポーツのルールを無視した行為も許される。「NBA Playgrounds」はまさにそんなゲームで、カジュアルな人からコアゲーマーにまでアピールする素質を有している。2対2のストリートバスケゲームである本作は1993年の「NBA Jam」、2001年の「NBA Street」といったアーケードライクなタイトルからインスパイアされているのは明らかで、このサブジャンルを復活させようとしている意気込みが感じられる。



「NBA Playgrounds」Switch版のローカルマルチプレイで何試合かして、その馬鹿さ加減に笑いながら楽しい時間を過ごした。映画「少林サッカー」さながらのダンクショット、体操部も顔負けのアクロバティックなフェイント、そして実に暴力的なディフェンス。Lottery Pickという必殺技もあり、格ゲ―のようにゲージをためてから発動できる。上手いショットはポイントが加算されるという謎の仕様もある。そんなこんなを把握しないでプレイしていたが、リードしているときに相手のシュートが7ポイントも与えられたときは笑うしかなかった。


審判はいないので、ファウルという概念もない。どんな卑怯な手を使ってもよい。ディフェンスする側はもちろん、ボールを持っている選手も相手に肘打ちを当てられる。選手たちの「うりゃ!」といった気合いや生々しい効果音もあって、相手を地面に突き落としたときは爽快でユーモラスだ。


ふざけた実況もいい味を出している。暴力的なディフェンスが目立つと「グランド・セフト・バスケかよ!?」、負けたときは「リセットしてイージーモードでやり直したほうがいいぜ」といったゲームカルチャへのオマージュもある。巨大な頭のキャラクターにファンキーなBGMという「NBA Playgrounds」のコミカルな世界観とうまくマッチした実況といえる。バリエーションが少ないのは残念だが、聞き飽きた場合はOFFに設定できる。
カジュアルな雰囲気とは裏腹に、シュートを決めるのは以外と難しい。タイミングが少しでも早かったり、遅かったりするとボールは入らなくなるが、正しいタイミングがわかりづらい。具体的な説明もなければ、ゲージのようものもない。インターネットで調べてみると、なんとキャラクターの能力によってタイミングが若干異るという仕様になっているらしい。よりリアルなスポーツゲームならこのようなシステムは理解できるが、「NBA Playgrounds」のようなゲームにおいてはいささか本格的すぎるのではなかろうか。
うまくなると3ポイントシュートが2ポイントシュートと同じくらい簡単にとれるようになる。だが、通常シュートしても必殺技のゲージがたまらないので、なんとかゲームバランスが保たれている。3ポイントシュートで稼ぐか、またはダンクショットを決めながら必殺技をマックスにしていくか、複数のプレイスタイルがある。
仲間のAIに少々難があるのは残念で、ボールが転がっているときにすぐに拾いに行ってくれないときはいらいらする。だが、これは相手のAIも同じく下手なのでアンフェアに感じるほどではなかった。


最初から使用できるキャラクターはごく限られているし、選択できるステージも「ニューヨーク」だけだ。ゲームを進めるとトレーディングカードのパッケージが手に入り、中には新しく使用できるキャラクターのカードが入っている。モバイルゲームにありそうな形式で、気軽に対戦したいだけの人にとってはあまり嬉しい仕様ではないだろう。そもそも何かをアンロックすることは具体的なミッションがあって初めて楽しいといえるもので、プレイさえすればランダムでキャラが追加されるのはあまり褒められたシステムとはいえない。

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最終更新:5/14(日) 13:05

IGN JAPAN