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8割が「気になる」 会話中のスマホいじりの世代ギャップ

日刊ゲンダイDIGITAL 5/14(日) 9:26配信

 スマホをいじりながら会話をする人が目につく。多くは20代前半くらいまでの若者で、視線は手元のスマホに落としたまま、目の前の相手を見ようとしない。「人と話をするときは、相手の目を見て」と言われてきた40代の中年記者には異様な光景だ。

 取材の合間、ファミレスにランチに寄ると、大学生らしき5人組はスマホのゲームに熱中。ゲームのキャラや成果についての会話も一切なし。ひとしきりゲームを終えると、「じゃあね」と帰っていった。

「会話をしないなら、家でやればよくないか」と思いながら、ドリンクバーにコーヒーを取りにいくと、別のテーブルのカップルも会話ゼロ。だれかにラインを送りまくっていたが、ひょっとして目の前の相手とラインしているのだろうか?

 そういえば家で子供と会話しないと嘆く父親も珍しくなくなっている。若者は、なぜスマホをいじりながら会話をしても平気なのか? 明大講師の関修氏(心理学)は、こう分析する。

「30代以上は、面と向かって会話する生身のコミュニケーションがメーンで、電話やメールはサブ的な位置づけです。ところが、10代や20代前半は生まれた時からケータイやスマホがあり、SNSがコミュニケーション手段のメーンになり、リアルな会話がサブになっています。だから、友達や恋人が目の前にいても、『ちょっと待ってて、SNSに返事するから』とスマホ優先。それが当たり前なので、目の前の相手と会話しないことに違和感がないのです」

 仲間内はよくても、社会に出たらそうはいかないだろう。

「相手の目を見て話すのは最低限のマナーですが、それ以上に大きな意味があります。表情の変化を読み取ることで、たとえば相手の不快な気持ちを察して話題を変えたりしてトラブルをいち早く回避できます。ところが、SNSではそれができません。コミュニケーション能力が衰えた若者は、しっぺ返しを食らうのではないかと危惧しています」(関氏)

 ある調査では、9割の人が「会話中にケータイを操作したことがある」と回答した一方、8割以上の人が「相手にされるのは気になる」と答えている。会話中はスマホをしまった方が無難か。

最終更新:5/14(日) 9:26

日刊ゲンダイDIGITAL