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<美濃加茂市長選>藤井氏が無投票で3選

毎日新聞 5/14(日) 17:04配信

 受託収賄などの罪に問われ昨年11月、名古屋高裁で逆転有罪判決を受けた岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長(32)=上告中=の任期満了に伴う市長選が14日、告示された。無所属の藤井氏のほかに立候補の届け出はなく、藤井氏は無投票で2期目の当選を決めた。1期目途中の辞職に伴う出直し選での当選と合わせ、3選となる。

 有罪判決を受け藤井氏は昨年12月、「被告の立場で市長を続けることの信を問いたい」と市長を辞職。今年1月の出直し選に立候補し、得票率8割以上と対立候補に圧勝し再選を果たした。今回の選挙で対抗馬擁立を模索していた市議会の自民党系会派や共産党県委員会などは、「藤井氏に勝てる見込みがない」などとして候補者を立てなかった。

 今後藤井氏の有罪が最高裁で確定した場合、公民権が停止されて直ちに失職し、立候補もできなくなる。藤井氏は当選後、「事件については事実無根で後ろめたいところはない。自信を持って市長職にまい進していきたい」と語った。

 藤井氏は2013年、当時の現職市長としては最年少で初当選した。14年に市の浄水プラント導入を巡り受託収賄容疑などで逮捕され、15年の名古屋地裁判決では無罪だった。【駒木智一】

 ◇市民「議論深まらず残念」

 藤井氏の無投票当選について、美濃加茂市のパート女性(63)は「藤井さん以外にふさわしい人がいなかったということ」と評価した。藤井氏を支持してきた市議の一人は「出直し選では圧倒的な民意が示された。無投票となったのは自然な流れ」と指摘。有罪が確定し藤井氏が失職した場合でも、「『ワンポイント』の市長が藤井市政を引き継ぐべきだ」と再起に期待した。

 一方で無投票を疑問視する市民もいる。派遣社員の女性(49)は「裁判を抱えながら市長を続けることには疑問がある。今回の選挙で議論が深まればいいと思っていたので無投票は残念」と述べた。

 対抗馬擁立を模索してきた市議は「有罪が確定すれば本人だけではなく、周囲も謹慎するのが筋だ」と述べ、藤井氏の支持グループをけん制した。【駒木智一、沼田亮】

最終更新:5/14(日) 23:54

毎日新聞