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<上野戦争>15日で150年 「彰義隊」慰霊で節目の法要

毎日新聞 5/14(日) 19:15配信

 ◇宗派超え都内5寺参加へ

 1868年に始まった戊辰戦争で、旧幕臣「彰義隊」と新政府軍が江戸市中で戦った「上野戦争」は15日で150年目を迎える。上野公園内にある彰義隊墓所では毎年、この日に法要が営まれてきたが、150年目の今年は主催する日蓮宗に加え、徳川家ゆかりの台東区の寛永寺(天台宗)など東京都内5寺の僧侶が宗派を超えて参加し、慰霊する。【稲垣衆史】

 彰義隊は十五代将軍・徳川慶喜に仕える幕臣を中心に結成された。明治政府が発足した後の1868年の旧暦5月15日、大村益次郎率いる2万人の官軍は、彰義隊の拠点だった上野の山に総攻撃を開始。迎え撃つ彰義隊は2000人に満たず、戦いは半日で終わり、隊員266人が戦死した。「賊軍」とされた彰義隊の墓所は、生き残った隊士らによって1881年、激戦の地となった現在の上野公園内に建立された。

 これまでは、墓所建立に関わった縁で日蓮宗が法要を行ってきたが、150年目の節目にあたる今年は「江戸の治安を守るために、信義を尽くした隊士らの霊を慰めよう」と、他宗派にも参加を呼び掛けた。

 15日は午前11時から法要が始まり、徳川家の菩提(ぼだい)寺の寛永寺や港区の増上寺(浄土宗)、隊士の一部が逃げたと伝えられる文京区の護国寺(真言宗)などの僧侶が参加する。舞楽を奉納し、一般参列者向けの焼香台も設ける。

 主催する日蓮宗都北部宗務所の土田恵敬・龍泉寺住職は「どちらも江戸を守ろうと戦った。賊軍も官軍もない。慶喜公の無血開城によって今の東京があり、隊士の鎮魂を祈りつつ、平和を願いたい」と話している。

最終更新:5/14(日) 19:15

毎日新聞