ここから本文です

インフラ銀、7カ国の加盟承認 ノウハウ、人材…なお懸念

産経新聞 5/14(日) 7:55配信

 【上海=河崎真澄】中国主導の国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)は13日、チリやギリシャ、キプロスなど7カ国からの申請を承認し、加盟国・地域が計77に達したと発表した。67カ国・地域が加盟する日米主導のアジア開発銀行(ADB)を大きく上回った。AIIBは昨年1月に北京で57カ国の創設メンバーで開業した。

 AIIBが資金面でカギを握る中国の現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の国際協力サミットフォーラムが14日から北京で開かれるのを前に、規模拡大をアピールした形だ。

 先進7カ国(G7)で日米を除く5カ国はAIIBに加盟ずみ。日米は慎重姿勢を崩していないが、「一帯一路」フォーラムに出席する自民党の二階俊博幹事長は4月、香港メディアに対し、日本の将来の参加について「可能性もある」と述べ、含みを持たせた。

 今後はAIIBに対するトランプ米政権の動向にも関係国の注目が集まる。

 ただ、AIIBがこれまでに関与したインフラ建設ではADBや世界銀行などがおぜん立てした案件に相乗りする「協調融資」が大半。本部に専任職員は約100人しかおらず、独自の融資審査を行うための金融ノウハウもマンパワーも不足しているのが実情だ。

 さらに、ADBに正式加盟している台湾に対しAIIBは「一つの中国」問題を盾に加盟申請を拒否するなど、中国の政治的主張を持ち込んでいる。国際金融機関としての信頼性に、なお疑問符がついている。

最終更新:5/14(日) 7:55

産経新聞