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<大相撲夏場所>3場所連続優勝に厳しい船出 稀勢黒星発進

毎日新聞 5/14(日) 21:13配信

 大相撲夏場所初日は14日、3場所連続優勝に向けて厳しい船出となった。春場所中に左腕付近を痛め、春巡業を休んだ稀勢の里が横綱昇進後、初の国技館での本場所の初日に嘉風に屈した。三賞通算8回の実力者の巧みな攻めに良いところなく敗れた横綱は「相手が上回っていたんじゃないか」とかぶとを脱いだ。

【写真】嘉風が稀勢の里を押し出しで破る

 胸から腕にかけてテーピングを施した左から当たって差しに行ったものの、おっつけられて左は入らず、右からは差し手を返されてずるずると後退した。我慢できずに右から小手に振ったことで、相手を呼び込んでしまい土俵を割った。

 取組後の支度部屋で稀勢の里は、けがの具合について「悪くない」と語った。土俵入りのかしわ手は先場所と違って大きな音がしたが、取組前の賜杯返還式では左腕に重さがかからないように左腕と胸の間に賜杯を挟んで抱いた。支度部屋での準備運動のてっぽうにも力強さはなかった。八角理事長(元横綱・北勝海)は「おっつけてから差しに行くべきなのに、いきなり差しに行った。よほど踏み込まないと差せない」と、相撲勘が戻っていないことを指摘した。

 場所前の稽古(けいこ)を見た元横綱で解説者の北の富士勝昭さんは、横綱という厳しい立場を「万全じゃないけど出るなんてことはよくある」と表現する。初日から満員札止めとなり、東の正横綱として土俵に立った結びの一番に54本の懸賞がかかった。敗れてしらけたのかもしれない。ファンが投げた座布団はまばらだった。どう応えるのか。稀勢の里は「また明日。切り替えてやる」と言った。【飯山太郎】

 ◇カーネーション100本買って帰ります

 ○嘉風 自分の取組を動画で6万回みないといけないので夜は眠れないですね。(土俵上で受け取った懸賞54本・約160万円に)こうした取材中にもとられないか心配。母の日なので、カーネーション100本を買って帰ります。

最終更新:5/14(日) 22:29

毎日新聞