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【関西学生】近大完全V!上宮高で黒田氏&元木氏育てた田中監督が4年目で初栄冠

スポーツ報知 5/15(月) 7:04配信

◆関西学生野球第7節 ▽2回戦 近大6―0京大(14日・甲子園)

 首位の近大が6―0で京大を下し、2013年春以来8季ぶり45度目(旧リーグを含む)のリーグ優勝を達成した。1993年センバツ大会で上宮高(大阪)を日本一に導き、14年春から指揮を執る田中秀昌監督(60)にとって、初のタイトル獲得。チームは4年ぶり29度目となる全日本大学野球選手権(6月5日から7日間・神宮ほか=報知新聞社後援)への出場も決めた。勝ち点0に終わった京大は、33季連続の最下位となった。

 田中監督にとって24年ぶりの聖地での胴上げに、感無量の表情を浮かべた。ナインの手で5度、宙を舞った。「甲子園で胴上げされたのは(93年センバツの)上宮の時以来。本当に感慨深いですね」と目を細めた。

 大一番で勝利に導いたのは、最速147キロのドラフト候補左腕・岡田和馬(4年)だった。直球とスライダーを織り交ぜた投球で、4安打13奪三振の今季初完封。開幕前は調子が上がらず、3年生左腕・小寺兼功に1戦目を譲る形となった。だが「自分のやるべきことをするだけ」と目の前の試合に集中し続けて、リーグ最多タイの4勝をマーク。防御率もトップの0・26と抜群の安定感を誇った。

 リーグ最多の優勝回数を誇るが、13年7月に部員が窃盗容疑で逮捕され、同年秋のリーグ戦出場を辞退。立て直しを託されたのが田中監督だった。上宮高では元広島の黒田博樹氏、元巨人・元木大介氏らを育てた名将。就任後、戸惑ったのは高校生との違いだった。「半分大人で半分子ども。大人扱いもしないとあかんと、話を聞くようにしました」と対話路線を取ったが、すぐには結果に結びつかない。昨年は82年の新リーグ創設以降初となる2季連続5位の屈辱も味わった。

 昨秋後、変化が生まれた。部員に短期、長期の目標などをシートに記入させ、それを基に面談を行った。「少しでも意識付けをさせたかった」という熱意は徐々にナインに浸透した。今季の開幕前には、還暦を迎えた田中監督のために部員でお金を出し合い、赤色のダウンベストをプレゼント。一丸となったチームは15年ぶりの9連勝で勝ち点5の完全優勝を成し遂げた。

 全日本選手権は97、98年に近大が連覇して以降、関西学生リーグから優勝校は出ていない。「まだまだ昔の強さには戻れてないですけど、関西ここにあり、というのを見せたい」と田中監督。復活Vを果たした西の名門が勢いそのままに神宮に殴り込む。(種村 亮)

 ◆田中 秀昌(たなか・ひでまさ)1957年3月16日、大阪市生まれ。60歳。上宮高から近大を経て、85年から上宮高でコーチ、監督を歴任。93年センバツで、同校として甲子園大会で初の優勝を達成。2003年に柏原高(現・東大阪大柏原高)の監督に就任。監督として通算春2度、夏1度の甲子園出場歴がある。

最終更新:5/15(月) 7:04

スポーツ報知

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