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川内での内部被ばく 年間限度の20分の1 長崎で日本学術会議

5/14(日) 14:16配信

福島民報

 東京電力福島第一原発事故による避難区域が解除された川内村に帰村し、村内の農産物を約1年間食べた場合の内部被ばく線量は0.048ミリシーベルト以下になる。推定結果を長崎大原爆後障害医療研究所の平良文亨助教がまとめた。この値は国際放射線防護委員会(ICRP)が勧告する公衆の年間被ばく実効線量限度である1ミリシーベルトの約20分の1となる。
 13日に長崎市の長崎大で開かれた日本学術会議の「東日本大震災に係る食料問題フォーラム」で、平良助教が発表した。
 帰村後の平成24年5月から25年3月までに、村内の各集会所にある放射性物質モニタリング機器で検査した野菜や果物、山菜の結果を分析。内部被ばくの指標として実効線量を算出した。
 原発事故前と同じように村内の農産物を食べたと仮定し、10~30代の若者の野菜摂取量などを勘案すると、男性平均は年間0.033ミリシーベルト、女性平均は0.034ミリシーベルト。男女別の最高値は60代男性の0.043ミリシーベルト、19歳までの女性の0.020~0.048ミリシーベルトだったという。
 平良助教は検査結果のほとんどで放射性物質は不検出だったと強調。一方で、キノコや山菜、自家消費用野菜などには注意が必要だとして「モニタリングを継続し不要な被ばくを回避、低減すべきだ」と述べた。

福島民報社

最終更新:5/14(日) 14:41
福島民報