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「日本橋とやま館」 地味にスゴイ県? 上質な暮らしを富山から

産経新聞 5/14(日) 10:25配信

【東京でふるさとキブン】

 富山県というと、まず富山湾の海の幸を思い浮かべる。新幹線の開通により、グルメ番組などでより身近になった同県だが、話題になった製品や海外進出している工芸品もある。同県アンテナショップ「日本橋とやま館」(東京都中央区)に向かった。

 日本橋三越本店新館の目の前。金色の「富」の一字が目を引く館内に一歩入ると、シンプルな空間が広がる。県産の立山杉を使って作られた立山連峰の格子壁を眺めながらバーラウンジ「トヤマバー」の杉のカウンターに腰掛けると、ふと木のいい匂いが感じられ心が和む。

 約20種類取りそろえている地酒3種類飲み比べは700円。おつまみには、「富山かまぼこの食べ比べ」(500円)、「氷見いわしの煮干しのだし汁」(100円)と、地元で日常的に口にされているものが並ぶ。お酒が飲めなくても、県の水で研ぎ、焙煎した「水出しアイスコーヒー」(500円)や「麹の甘酒」(300円)などでのどを潤せる。

 「天然のいけす」と呼ばれる地上から海中の高低差4千メートルの富山湾があることから、ブリ、シロエビ、ホタルイカなど海産物が豊富だ。和食レストラン「富山はま作」のランチメニューでは「本日の富山湾かぶす汁」(1480円)、「富山湾海鮮丼」(2800円)など、その時期に獲れた海の幸を堪能できる。ご飯も、県産米を県の水で研いで炊かれたもので、周辺の料亭をもうならせるほどだという。

 食品を中心に展開する「いきいきとやま館」(千代田区有楽町)に続き、富山という暮らしを提案し、体験してほしいというコンセプトで昨年6月に2店舗目としてオープン。館全体が「富山のショールーム」だと山下章子館長は言う。

 食以外に工芸品も多く、持つと熱が伝わりアイスクリームが食べやすくなると話題のスプーン「15・0% アイスクリームスプーン」(タカタレムノス)など驚く商品が販売コーナーに並んでいる。上からのぞくと万華鏡のように模様が散る鮮やかな杯など、県のおいしいお酒がより進みそうなものもある。

 県では若者の地元離れが懸念される一方、工芸品をよみがえらせ、海外で活躍する若手作家もいるという。伝統的な技術が現代に合わせて進化した富山製品は、「自分へのご褒美など、オンリーワンの贅沢(ぜいたく)を楽しめる」(山下館長)と、県の「物作り文化」が広がっているという。

 「高級」ではなく「本物」であるという「上質な暮らしの良さ」を「地味だけど真面目に伝えていきたい」という同館。味覚と感性に働きかける富山のファンになった。

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【記者の気になる品トップ5】

(1)木と小鳥のアクセサリースタンド(ケヤキ) 5400円

(2)DEN OLD GLASS(朱) 15120円

(3)幸のこわけ 福わけ鯛 648円

(4)寿しソックス 540円

(5)幸のこわけ おむすび白とろろ 324円

 (1)は自分の好きな形に動かせるアクセサリースタンド。今日はどの枝にアクセサリーをかけようかな。(5)は混ぜておいしく、健康にもいい。混ぜたおむすびを食べれば、富山の香りを感じること間違いなし!(鈴木美帆)

【ガイド】

 東京都中央区日本橋室町1の2の6日本橋大栄ビル1階。東京メトロ「三越前」B5から徒歩1分、「日本橋」B9から徒歩3分。(電)03・6262・2723。

 食品や工芸品を扱うショップフロアは午前10時半~午後7時半。県の海の幸を堪能できる和食レストラン「富山はま作」は午前11時半~午後2時半と午後5時~10時半(日曜祝日は9時)。地元のおつまみやお酒が楽しめるバーラウンジ「トヤマバー」は午前11時~午後9時。

最終更新:5/14(日) 10:25

産経新聞