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中国、14兆円を「一帯一路」へ 習近平氏「開放的なグローバル化」訴え

産経新聞 5/14(日) 14:54配信

 【北京=西見由章】中国が掲げる現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」に関する国際協力サミットフォーラムが14日、北京で開幕した。習近平国家主席は開幕式で演説し、一帯一路の建設を通じて「開放的で皆が利益を得るグローバル化を実現しなければならない」と自由貿易体制の推進を訴えた。また習氏は沿線国などに対して新たに総額8620億元(約14兆1000億円)の融資・援助を行う方針を示した。

 習氏は演説で、一帯一路の建設が2013年秋の提唱後に「理念から行動に、青写真から現実に変わってきた」と強調。一方で、ロシアが主導する「ユーラシア経済連合」などを念頭に「既存のものへの対抗ではなく、戦略のリンクと相互補完を図るものだ」と述べ、関係国で根強い懸念の払拭に努めた。

 さらに、協力と相互利益を核心とした「新型国際関係」を構築するとの従来の主張を展開。「中国は他国の内政に干渉したり、社会制度や発展モデルを輸出することはなく、ましてや無理強いもしない」と理解を求めた。

 また習氏は資金面での支援強化に言及し、一帯一路をアジアインフラ投資銀行(AIIB)とともに支える中国独自の「シルクロード基金」に対し、1000億元(約1兆6400億円)の増資を行うと表明。さらに国家開発銀行と中国輸出入銀行による計3800億元の融資のほか、今後3年間で沿線国や国際機関に民生プロジェクト資金援助として600億元、緊急食料援助として20億元を拠出する方針も示した。

 習氏は、14日早朝に弾道ミサイルを発射した北朝鮮には言及しなかった。

 会議は15日まで。プーチン露大統領ら中国国外から29カ国の首脳や約130カ国の代表団が参加し、出席者は1500人を超える。一方、先進7カ国(G7)のうち首脳が参加したのはイタリアだけで、新興5カ国(BRICS)も首脳の出席は中露の2カ国にとどまった。

最終更新:5/14(日) 17:31

産経新聞