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「被告人市長」選んだ岐阜・美濃加茂 不安定な立場も「後ろめたさない」藤井氏

産経新聞 5/14(日) 19:54配信

 岐阜県美濃加茂市長選で藤井浩人氏(32)が無投票で3選を決めたが、「被告人市長」という不安定な立場は変わらない。在任中に有罪判決が確定すれば失職するためだ。弁護団は最高裁の判断について、昨年11月の高裁判決から1年以上かかるとみている。

 藤井氏は支持者を前に「事件は一切、事実無根」と自身の潔白を改めて強調。「後ろめたさはないので全力で市長職にまい進していく」と訴え、新庁舎建設に取り組む考えを示した。

 名古屋高裁は昨年11月28日、浄水設備導入を巡り会社社長から30万円を受け取ったと認定。事前収賄などの罪で逆転有罪判決を言い渡した。

 即日上告した藤井氏は5月16日の提出期限までに高裁判決への不服理由を記した「上告趣意書」を提出する方針だ。最高裁は書面審理が中心で、法廷に当事者を呼ぶ弁論が開かれることはまれ。最高裁の判断を文字通り「待つ」ことになる。藤井氏は共同通信の取材に「公務への影響は全くない」としている。

 2021年6月までの任期中に藤井氏の有罪が確定した場合は、公選法などの規定で失職する。失職が市選挙管理委員会に通知されてから50日以内に市長選が実施されるが、藤井氏はこの選挙に立候補できない。

 藤井氏は2013年、当時の現職市長としては最年少で初当選。浄水設備導入を巡り14年に事前収賄容疑などで逮捕された。一審は無罪だったが、名古屋高裁は昨年11月に有罪判決を出し、藤井氏は即日上告した。弁護団は、最高裁の判断までは高裁判決から1年以上かかるとみている。

 藤井氏は昨年12月に裁判中も市長を続けることの是非を問いたいとして1期目の途中で辞職。今年1月の出直し選で圧勝していた。

最終更新:5/14(日) 19:54

産経新聞