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ブルドッグやパグ、鼻ぺちゃ犬は熱中症にご用心!

The Telegraph 5/14(日) 10:00配信

【記者:Rozina Sabur】
 最近のペット界ではラブラドール・レトリーバーを追い抜いてアツい人気を誇っているのはフレンチブルドッグやパグなど鼻ぺちゃの短頭種の犬らしいが、獣医師らはアツくなり過ぎに注意と警鐘を鳴らしている。この種の犬は熱中症にかかる危険性が高いというのだ。

 英国獣医師会(BVA)はこの夏、暑い日に短頭種犬をどのように世話してやればよいかについて指針を発表することを明らかにした。BVAのグズルン・ラベッツ(Gudrun Ravetz)会長によれば、犬は暑くなると汗をかくことができないため、口を開けてハアハア息を切らすように呼吸することで体温を下げる。

「しかし、鼻が短い短頭種犬は適切に呼吸ができないために体内に熱がこもりやすくなり、心臓発作などを起こす危険性も高まる」とラベッツ氏は指摘する。

 ケネルクラブ(The Kennel Club)の調査によれば、英国のフレンチブルドッグ人気は10年前の31倍。米歌手のレディー・ガガ(Lady Gaga)さんやサッカー元イングランド代表のデビッド・ベッカム(David Beckham)さんなどのセレブが飼い犬のフレンチブルドッグとの写真をソーシャルメディアで共有していることが人気の背景にあるらしい。

 ケネルクラブのデータによると、フレンチブルドッグの登録数は2015年の1万4607頭から16年は2万1470頭に増加。47%の上昇を見せた。今年はさらに7000頭の増加が予想されるという。

 炎天下で命の危険にさらされるのは鼻ぺちゃの犬だけではない。統計によると、皮膚がんになる犬が増えており、獣医師らは犬や猫の飼い主に専用の日焼け止めの使用を呼び掛けている。

 獣医学の専門家らによると、猫の耳の先端など毛がほとんどないところは強い紫外線を受けやすい。気温が20度を超えると、犬や猫は屋内や日陰に入れた方がいいという。

「ペットが皮膚がんになり得ると聞いて驚く飼い主は多い。毛が日差しから守ってくれると思っているようだ」と語るのは、獣医師の慈善団体PDSAのレベッカ・アシュマン(Rebecca Ashman)氏だ。「残念ながら、毛は効果的なバリアーにはならない。また、毛が白いペットはメラニンを自然に色素を形成する働きが十分ではないため(皮膚がんになる)危険性が最も高い」

 ペットの保険会社アニマルフレンズ(Animal Friends)では、犬の脱水症状や皮膚がんなどの症状に関する保険の請求が2014年以降20%増加した。

 同社によると、皮膚がんの一種である黒色腫と熱中症が夏季のペットの病気として最も一般的で高額な治療費がかかる。熱中症で900ポンド(約13万円)近く、深刻な皮膚がんでは2000ポンド(約30万円)以上の請求があるという。【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:5/14(日) 10:00

The Telegraph