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“日本企業の底力”に注目。ソニーが10年ぶりに有機ELテレビを新発表

ホウドウキョク 5/14(日) 11:30配信

「究極のコントラスト」ソニーが有機ELテレビ発表

ソニーは有機ELテレビ「ブラビアA1(えーわん)」を発表した。

このテレビに採用されているのは「有機ELパネル」。有機化合物の発光現象を利用し、液晶に比べて、高画質で、薄型化できるほか、消費電力にも優れているとされている。

ソニーが10年ぶりに発表した有機ELテレビ

担当者は「究極のコントラスト、質感の表現。有機ELの特徴を最大限引き出している」と説明している。また、画面が1枚だけという状態になるため「高画質の映像が画面1枚で浮かんでいるようなたたずまいが実現した」ということ。

スピーカーがない!?シンプルデザイン

この有機ELテレビは画面が振動して音を出す仕組みで、スピーカーがない。テレビを支えるスタンドが正面からは見えない構造で、テレビの外枠の部分も薄くシンプルなデザイン。まるで、映像の中に入り込んだような感覚で、迫力と臨場感を楽しむことができる。

ソニーの高木一郎 執行役EVPは、「有機ELの良さはコンテンツをいかに楽しめるかに集約されている。特にコントラストの差が明らかにコンテンツの良さを引き出す。スポーツ好き、映画好き、コンテンツを没入感持って楽しみたい人には有機ELがもっとも適している」と説明する。

10年ぶりの再参入 有機ELテレビ市場制するのは

ソニーは、2007年に世界で初めて小型の有機ELテレビを発売、次世代の薄型テレビとして注目されたが、採算面などの問題で、いったん撤退。今回はおよそ10年ぶりの再参入。

現状では、有機ELテレビの大型パネルを大量生産する、韓国のLG電子が先行しているが、3月に東芝が参入し、パナソニックも5月10日、6月に国内で販売することを発表。競争が激しくなりつつある。

今回ソニーは有機ELテレビのパネルをLGから調達。今後、液晶テレビにとって代わる“選択肢”としても有機ELテレビが注目される中、ソニーはテレビ事業の収益を年々改善させ黒字化にこぎつけ、いわば満を持しての参入。“日本企業の底力”を見せられるのか。

ソニーの有機ELテレビ「ブラビアA1シリーズ」の発売日は6月10日。65インチが80万前後、55インチが50万前後(市場推定価格・税別)。今年は「有機ELテレビ元年」とも言われ、各社の来月の「ボーナス商戦」の行方にも注目だ。

最終更新:5/14(日) 11:30

ホウドウキョク