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AIで“物流波動”に対応 大和ハウス、従量制の物流サービス展開へ

日刊工業新聞電子版 5/14(日) 14:57配信

荷物量に応じた自動搬送ロボ運用を実現

 大和ハウス工業は2017年内にも倉庫スペースや自動化設備、トラックなどの物流関連サービスを従量制で提供するビジネスモデルを開発する。人工知能(AI)を活用して季節や曜日、時間帯で荷物量が変わる“物流の波動”に対応する。複数業種が入居する大規模物流拠点を構築し、汎用性のあるサービスを入居企業で共有する。機会逸失の回避や効率化、コストの抑制を訴求して顧客の囲い込みにつなげる。

 大和ハウス工業は物流拠点の敷地内に自動搬送ロボットの待機場所を設け、入居社の負荷に応じて必要台数を貸し出す構想。近隣の運送業者と提携し、予測する荷物量に相当するトラックを確保。入居社の荷物、行き先とマッチングするサービスも視野に入れる。

 17年内をめどに、国内の既設物流拠点1―3カ所で顧客企業の協力を得て検証を実施。提供された荷動きのビッグデータから、AIが学習・分析して対象企業の波動予測につなげる。ロボットの導入効果も確かめる。

 顧客が必要な時に必要なだけ、サービスを使えるようにするのが狙い。波動は企業特性に応じた周期やセールなど人為的要因、天候など自然要因で発生し、複数業種が集まれば平準化できるとみる。

 物流拠点は人手による作業が多く、従来は人材確保の問題から1カ所に集積するのは困難だった。だが、ロボット活用による省人化で、スケールメリットを生かせる可能性が出た。大和ハウスは施設の立地や設計を自由にできる利点を生かし、搬送設備やロボットなどに配慮した次世代物流施設を構想。不動産から周辺サービスの提供へと、事業拡大を狙う。

最終更新:5/14(日) 14:57

日刊工業新聞電子版