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タックルだけでジャパンになれるんだ! 鹿尾みなみ、兄のストーリーに「私も」。

5/14(日) 8:38配信

ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン)

 あきぎんスタジアムのピッチを背番号7が何度も駆けた。攻守に思いきりのいいプレーで躍動し、3試合で4トライを挙げた。
 5月13日に始まった、国内最高峰の女子セブンズ大会「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2017」第1戦の秋田大会。Aプールで1勝2敗だったRKUラグビー龍ケ崎GRACEの中で鹿尾みなみのパフォーマンスが目立った。防御のスキを突いて走り、防御にまわれば相手に襲いかかる。元気いっぱいだった。

組織の中で流れを変える。初テストに臨む、タックルマン鹿尾貫太の感性。

 兄は5月6日のアジア・ラグビーチャンピオンシップ、香港戦で日本代表デビューを果たした鹿尾貫太(東海大4年/CTB)である。売り出し中であるタックラーの2歳下の妹。現在、筑波大学で体育を学んでいる(体育専門学群2年)。同じ茨城県内で活動するGRACEに加わり、その活動がないときは筑波大ラグビー部の練習に参加。男子部員とともにスキルトレーニングなどに取り組んでいる。

 兄の初テストはGRACEの練習と重なり応援に行けなかったから、あとで録画を見た。
「タックルだけでジャパンになれるんだ、ってビックリしました。他にアタックが凄いCTBが何人もいる中でジュニア・ジャパンに選ばれたときにまず驚いて、日本代表にまで選ばれたでしょう。タックルを見てくれている人がいたんだな、と思いました」
 自身も女子日本代表を目指している。「私もタックルでアピールしていきたい」と言った。

 先に草ヶ江ヤングラガーズでラグビーを始めていた兄にくっついているうちに興味が出た。9歳のとき、自身も同スクールに入った。
 中学からは福岡レディースでプレーを続け、学校の部活動では陸上部。800メートル走に取り組んでいた。そこも兄と同じ(兄は1500メートル)。筑紫丘高校では、ラグビー部の男子とともに練習する日々を送った。

 兄は香港との初テストでチーム最初のトライを呼ぶ絶妙なグラバーキックを見せた。そのシーンにについて、「あんなこともできるんだ、と思いました」と目をまん丸にした妹は言った。
「でも、後半は東海大の鹿尾貫太に戻っていましたよね」
 相手に流れをつかまれた時間帯、兄は好タックルでボールを取り返し、チームを勝利に導くトライに結びつけた。愚直にプレーした兄のことを話す妹の表情には、憧れと愛情、尊敬の気持ちが浮かんでいた。
「大学4年間のうちに、私も日本代表になりたい。それを実現するために、まずはラグビーにすべてをかけたいと思っているんです」

「セブンズはスペースがあるから積極的に走れて楽しい」と言うが、狙うは15人制のCTB。タックルを評価される勇敢なミッドフィルダーを目指している。