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青森県立高校再編 五戸で懇談会、町民の不満噴出

デーリー東北新聞社 5/14(日) 11:33配信

 「一方的で納得できない」「高校は地域の宝だ」。青森県立高校再編の第1期計画案(2018~22年度)に絡み、県教委が13日に五戸町立公民館で開催した地区懇談会で、住民から地元の五戸高を八戸西高と統合し、新設校に八戸西高の校舎を引き継ぐ案について不満が噴出した。7月をめどとする成案策定までに、再度懇談会を開催するよう求める意見も相次ぎ、県教委側は検討する姿勢を示した。

 懇談会には住民ら105人が参加。県教委の担当者が再編の趣旨や統廃合の対象校、今後のスケジュールなどを説明した。

 約1時間にわたった質疑応答では、住民からは計画案への猛反発が続出。「高校がなくなったときの町の経済損失まで試算し、考慮しているのか。八戸市に合併しろと言っているようなものだ」。ある男性は声を張り上げた。

 1928年開校の五戸高。OBの男性は八戸西高など人口増時代に新設された高校を挙げ、「後からできた高校を減らせば地域バランスが取れる。なぜ八戸市内に集中させるのか」と疑問を投げ掛けた。

 同町と隣接する上北地区では三本木農業高、十和田西高、六戸高の3校を統合し、三本木農業高の校舎で新設校を運営する案が示されている。五戸高PTAの鳥谷部清敬会長はこれに触れ、「2校がなくなれば五戸高に来たいと思う生徒も出てくるはずだ」と指摘した。

 倉石中のPTA関係者は「倉石中の生徒は3割が五戸高に行く。それを少ないと見るのか。3割も行く五戸高は地元で一番人気の進学先だ」と訴えた。

 「7月の成案策定ありきで考えてほしくない」と懇談会の再度開催を求める意見が多く出たため、県教委は「日程を調整したい」とした。

 懇談会後、同町の三浦正名町長は取材に「県教委には重く受け止め、考え直してもらいたい」と、五戸高の存続をあらためて主張した。

 県教委の平野義一教育次長は「住民の皆さんが真剣に考えていることが伝わった。地域の実情に配慮して検討していきたい」と述べた。

デーリー東北新聞社

最終更新:5/14(日) 15:56

デーリー東北新聞社