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ダンス集団コンドルズ、芸術劇場で新作「埼玉でしかできないものを」

5/14(日) 10:30配信

埼玉新聞

 学ラン姿が定番のダンス集団「コンドルズ」が20、21日に埼玉県さいたま市中央区の彩の国さいたま芸術劇場で新作「17’S MAP(セブンティーンズ・マップ)」を上演する。コンドルズはダンス、コント、人形劇、演奏をミックスした斬新な舞台が特徴で、昨年はNHKホールで結成20周年の記念公演を行い、チケットが即日完売する人気ぶり。2006年からほぼ毎年、芸術劇場で公演を続けており、今年で11年目。主宰で振り付けを手掛ける近藤良平さん(48)は「観客に占める県民の割合が増え続けているのがモチベーション。埼玉に愛情を感じる」と話している。

 昨年度、近藤さんは文化庁の芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。舞台は「コンテンポラリーダンスの概念を拡張する挑戦的なクリエーション」(文化庁)と評価された。NHK「サラリーマンNEO」の「テレビサラリーマン体操」の振付・出演と聞けば、思い浮かぶ人も多いかもしれない。

 今回の作品タイトルは1980年代のカリスマ歌手、尾崎豊の「17歳の地図」からヒントを得た。それだけでなく今年が2017年で、メンバーが17人という意味も込めている。奥行きのある芸術劇場の空間を生かし、「埼玉でしかできないものをやりたい」と意気込む。

 コンドルズのメンバーは男性のみで30~50代の17人。俳優、IT企業社長、飲食店主、書家など他の職業を掛け持ちする個性豊かなメンバーがそろう。近藤さんは「『人生ダンス一筋』という人には窮屈さを感じる。何か別のことをやりつつ、ダンスをやる人の方がより自由」ときっぱり。むしろメンバーの個性、それぞれの才能を生かすことを重要視する。

 稽古中にメンバー同士で自らのパフォーマンスに爆笑するなどコンドルズには伸びやかな空気が漂う。近藤さんによると、「普通のダンスカンパニーはもっとシーンとしています」。この「男子学生の放課後」のような雰囲気が独創性あふれる舞台を生み出す秘訣(ひけつ)かもしれない。

 芸術選奨文部科学大臣賞を受賞したことについて近藤さんは「自分たちのやってきたことは間違っていなかった。支えてくれた人たちが喜んでくれたのがうれしい」と笑った。



 20日は午後2時と同7時、21日は午後3時開演。一般S席5千円、A席3500円。問い合わせは、同劇場(電話0570・064・939)へ。

最終更新:5/14(日) 10:30
埼玉新聞