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【インディカー】インディアナポリスGP決勝:パワーが今季初優勝。佐藤琢磨は最後尾から追い上げ12位

5/14(日) 7:03配信

motorsport.com 日本版

 インディカー第5戦インディアナポリス・グランプリの決勝が行われ、ウィル・パワー(ペンスキー)が今季初優勝を飾った。

【リザルト】インディカー第5戦インディアナポリス:決勝結果

 インディアナポリスGPはインディ500の前哨戦ともいえるレースで、有名なインディアナポリス・モータースピードウェイのオーバルコース内側に位置する、インフィールド・セクションを走ることになる。

 ポールポジションはパワー。彼はここまで全セッションで最速タイムをマーク。2番手にはエリオ・カストロネベス、3番手にジョセフ・ニューガーデンと、トップ3はペンスキー勢が独占した。5番手には、インディ500を含めてスポット参戦するファン・パブロ・モントーヤ(ペンスキー)が入っている。昨年王者のシモン・パジェノーは7番手からのスタートとなった。

 ホンダ勢予選トップはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)の4番手。アンドレッティ・オートスポート勢は、ライアン・ハンター-レイが8番手、アレクサンダー・ロッシが9番手、マルコ・アンドレッティが11番手、佐藤琢磨はマシンに不具合があるようで22番手からのスタートだった。

 85周のレースがスタートし、パワーは問題なくトップでターン1を通過した。パジェノーは、ハンター-レイらに攻略され、9番手に後退した。トニー・カナーン(チップ・ガナッシ)はアンドレッティとの接触があり、緊急ピットイン。アンドレッティも17番手にポジションを落とした。さらに、アンドレッティにはドライブスルーペナルティが科された。

 セバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)は、エンジントラブルがあったようで、4周目にリタイア。今回使用していないオーバル部分にマシンを止めたため、コーションは出なかった。

 パワーは、10周を終えて2番手カストロネベスに3秒のギャップを築いた。琢磨は18番手を走行中だ。

 最初にピットに動いたのは、18周目にジェームス・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)。タイヤが厳しいようで、ロッシがズルズルと順位を落とし、ハンター-レイ、スペンサー・ピゴット(エド・カーペンター)、パジェノーに攻略を許し9番手までポジションを落とした。モントーヤも、同様に8番手まで後退した。

 20周目、琢磨がピットインしブラックタイヤから柔らかいレッドタイヤに変更。ピット作業でカルロス・ムニョス(A.J.フォイト)の前に出ることに成功した。

 好調だったピゴットだが、ピットアウトする際にエンジンストールを喫し大きくタイムロス、12番手まで後退した。

 24周目、ラップリーダーのパワーがピットイン。ブラックタイヤに変えてコースに復帰すると、1周前に作業を終えていたカストロネベスが前に出て、リーダーチェンジとなった。

 31周目、ペースが上がらないミカエル・アレシン(シュミット・ピーターソン)を、琢磨がストレートでアレシンを攻略し、14番手に浮上した。

 一時、6番手パジェノーの背後まで迫ったアレシンは、一番最初にピットインしタイヤが厳しいということもあるのか、10番手まで後退。代わってロッシがパジェノーに迫るも、攻略には至らなかった。

 41周目、ヒンチクリフがピットイン。同時にピットインしたコナー・デイリー(A.J.フォイト)はピットアウト時にエンストしてしまった。その翌周、琢磨もピットインを行い、新品のレッドタイヤを装着した。

 パワーは43周目にピットイン。上位陣も続々とピットインを行ったが、トップのカストロネベスは46周目までピットインを伸ばした。この結果、またもやピットでリーダーチェンジ。パワーがトップを奪い返すことになった。さらに、カストロネベスのピット作業時に燃料が適切に入っていないというトラブルまで抱えてしまった。

 琢磨は、48周目にヒンチクリフを捉え12番手まで浮上。すでにスタートから10ポジションアップしている。

 カストロネベスはパワーに対する差をなかなか詰められず、1.5秒ほどの差での走行が続いた。

 琢磨は、62周目にラストピット。パワーは65周目にピットインし、その翌周にカストロネベスがピットロードに飛び込んできた。トップを維持したパワーはレッドタイヤ、2番手のカストロネベスはブラックタイヤでの最終スティントになった。

 カストロネベスには後ろからレッドタイヤのディクソンが迫り、残り17周目というところでオーバーテイクを成功させ、ディクソンが2番手に浮上。しかしパワーはすでに7秒以上前方だ。

 残り11周という段階で、カストロネベスはハンター-レイにも攻略を許し表彰台圏内から脱落した。

 残り7周、11番手を走っていた琢磨には、ピットでのペナルティで順位を落としていたニューガーデンが迫った。ペース自体はニューガーデンに分があり、琢磨は12番手に後退した。ブラックタイヤを履くカストロネベスはペースが上がらず、パジェノーにもオーバーテイクされ、5番手となってしまった。

 結局、パワーがポール・トゥ・ウィン。イエローコーションが一度も出なかったレースで速さを見せ、この週末全セッション最速タイムという”パーフェクトゲーム”で、今季初優勝を飾った。アラバマではトップ快走中にピットインを強いられるなど、今季は不運が続いていたパワーが、ついに今季初優勝を果たした。

 2位にはディクソン、3位にハンター-レイというホンダ勢。ハンター-レイは今季初表彰台獲得となった。琢磨は12位でフィニッシュ。無念の最後尾スタートから大きくポジションを上げてのフィニッシュとなった。

 次戦はついに伝統的な世界3大レースのひとつ、インディ500である。決勝は5月28日に行われる。

松本和己