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【GP3開幕戦バルセロナ・レース1】初優勝の福住仁嶺「君が代が聞けたのが何より嬉しかった」

motorsport.com 日本版 5/14(日) 14:26配信

 F1スペインGPの併催として行われている、GP3の開幕バルセロナラウンド。そのレース1で、ARTグランプリの福住仁嶺がトップチェッカーを受けた。福住にとってこの勝利は、GP3での初優勝でもある。

【写真】抜群のスタートを決めて先頭に立った福住仁嶺

 その福住がレース後、motorsport.comの取材に応じた。

「2番手スタートだったんで、チャンスがあると思いました。前に出た方が、このコースでは有利だと思うんで、スタートを意識していました。練習の時はうまくいかなかったんですけど、本番ではうまくいきました」

 そう語る福住。福住は好スタートを決めて先頭に躍り出ると、そのままチームメイトのジャック・エイトキンの追撃を許さず、ポジションをキープしていった。

「テストの時のレースペースは良くなかったんで、タイヤに気をつけて走っていました。後ろ(エイトキン)の方が余裕があるのかなと思っていたんですが、彼も結構プッシュしていたみたいです。それでもDRSが使えますから、その圏内に入られるとややこしいと思ったので、場所によってはプッシュして引き離して……という感じでした」

 激しく首位を争っていたエイトキンは、16周目に突如スローダウンし、リタイアとなった。これで福住にとっては非常に楽な展開となったが、もし相手にトラブルが出なくとも、ポジションを守りきることができたはずだと、福住は考えている。

「自分でレースをコントロールできていたと思うか?」と尋ねられた福住は、次のように語った。

「そうですね。後半の10~5周くらいになったら、全力でプッシュしようと思っていました。(エイトキンが)近づいてきた時に、オーバーテイクしようとしているのは分かりました。なので、僕もそこでプッシュし始めました」

「今だから言えることかもしれませんけど、向こう(エイトキン)もキツかったみたいなんです。なので(エイトキンにトラブルが出なくても)うまくやれば、最後まで(ポジションを)守れたと思います」

 福住はホンダのドライバー育成プログラムである”ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト”の一員である。つまり好成績を残していけば、ホンダのF1プロジェクトに繋がる可能性が広がっていくわけだ。

 そのホンダは先日、来季からザウバーにパワーユニットを供給することを決めた。その発表は、福住にとっても励みになると言う。

「そうですね。僕は今年GP3で2年目ですから、プレッシャーもあるんですけど、うまくいけば来年GP2に乗れると思うし、スーパーライセンス(の獲得に必要なポイント)のこともあるので、結果を残していきたいと思っています」

「ランキングのことはあまり考えたくはないです。とにかく毎戦全力で頑張ることだけを考えています」

 レース後に行われた表彰式で、福住は表彰台の中央に立った。そして彼の勝利を祝福するため、”君が代”がバルセロナに流れた。

「ホンダさんをはじめ、ARTのみんな、スポンサーの皆さん、そして応援してくれる皆さんに感謝しています。でも、今回一番嬉しかったのは、”君が代”が聞けたことです。初めてだったので、とても嬉しかったです」

赤井邦彦

最終更新:5/14(日) 15:19

motorsport.com 日本版