ここから本文です

福島県産最高級米で復権 23年にも流通、新品種「特A」目指す

福島民友新聞 5/14(日) 15:15配信

 県は本年度、本県オリジナルの最高級米の開発に向け、有望視される2系統を対象に選抜の最終段階に入る。順調に進めば、2020年度にも種子農家での種子増殖が始まり、23年ごろ流通する見込み。全国で次々と生まれる高価格帯米の市場に、コシヒカリに代わる新品種を投入。原発事故で低下した県産ブランドの復権をけん引させたい考えだ。
 新品種開発は、JAグループ福島が農家らの協力を得て集めた寄付金を活用し、2010(平成22)年にスタートした。全国のブランド米との競争を制するには、日本穀物検定協会の食味ランキングで最上級の「特A」を獲得する品質が求められる。新品種として有望視される2系統とも、コシヒカリよりも良い食味であることが確認されている。
 さらに、県農業総合センター(郡山市)の職員のみだった食味官能試験に、品質や特徴などに精通した「お米マイスター」の資格を持つ民間業者らを初めて加え、プロの目線で厳しく品質を評価する。開発の最終段階となる「奨励品種決定調査」では、収量や病害虫への耐性なども見極める。
 県産ブランドの復権に向けては、一刻も早い新品種開発が求められる一方、中途半端な品質では全国のブランド米の返り討ちに遭う。県は「新品種には全国のブランド米と勝負できる実力が必要。打ち上げ花火のように一瞬で終わるのではなく、市場の信頼を勝ち得る新品種をしっかり育てたい」(農業振興課)と意気込む。デビュー後は高い品質を確保するため、生産農家は登録制とする方針だ。

福島民友新聞

最終更新:5/14(日) 15:26

福島民友新聞