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近代横浜歩み知って 「地図にない場所」展

カナロコ by 神奈川新聞 5/14(日) 12:36配信

 「横浜・地図にない場所~消えたものから見えてくる、ハマの近代~」と題した企画展が、横浜開港資料館(横浜市中区)で開かれている。一寒村から大都市へと発展した横浜。その過程では海水浴場や川、塩田など、多くのものが姿を消した。幕末から昭和戦前期の地図を中心に、消えた地名やその理由をたどることで、近代横浜の歩みを知ることができる。

 企画を担当した主任調査研究員の伊藤泉美さんによると、市中心部に大きな変化をもたらしたのは、幕末から明治初年にかけての開港場の建設、1923年の関東大震災、60年代以降の高度経済成長の三つの要因という。同展では、これらの要因によって消えた10カ所を選び、紹介している。

 開港以前は景勝地として知られた「洲干(しゅうかん)弁天」、現在の市役所付近に位置し、関東大震災で大きな被害を受けた「魚市場」、高度経済成長期の工場用地拡大や交通網の整備によって消えていった「扇島海水浴場」「本牧十二天海岸」…。地図や絵、写真など約120点を展示し、当時と今とを比較している。作成年が1868年と70年で、わずか2年の差ながら、いくつか違いのある2枚の地図を使ったクイズもある。

 伊藤さんは「横浜がたどってきた歴史を知ることで、今の場所が違って見えてくる。横浜に親しみを持ってもらえたら」と話す。

 7月17日まで。入館料200円(小中学生100円)。月曜休館。展示解説や、消えた場所を訪ね歩くウオーキング(横浜シティガイド協会主催)なども企画している。問い合わせは、同館電話045(201)2100。

最終更新:5/14(日) 12:36

カナロコ by 神奈川新聞