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患者支援センター10月開設  富山赤十字病院創立110周年

北日本新聞 5/14(日) 0:49配信

 富山赤十字病院(富山市牛島本町2丁目)は10月、病院内に「患者支援センター」を開設する。入院前から患者の心配事の相談に応じ、退院後も安心して生活できるようサポートするセンターで、6月に着工する。

 在宅医療が重視される中、早期の退院や在宅復帰を支援する体制の強化が求められている。入院してから患者の介護利用状況や心配事などを聞くのでは対応が間に合わず、スムーズな在宅復帰につなげられないケースがあることから、入院前から退院後の生活を含めた不安の相談に応じ、必要なサービスを提示する。

 2階の紙カルテ保管場所の一部を改装し、カウンターや個室5室などを設ける。事務職員、看護師、ケースワーカーをはじめ、薬剤師や栄養士など多分野のスタッフが協力して患者を支える。


■選ばれる病院目指す 平岩善雄院長インタビュー 
 富山赤十字病院は今月、1907年の創立から110周年を迎えた。超高齢社会を支える医療が求められる中、新たな一歩をどう踏み出すのか-。平岩善雄院長(62)に聞いた。

 -これまでを振り返って。

 「全国92カ所ある日本赤十字社の病院の中で5番目に誕生した伝統ある病院だ。継続してきたのは、地域の皆さんの支援と協力があったからこそ。感謝の一言に尽きる」

 -国は、住み慣れた地域で医療、介護、福祉サービスを受けられる「地域包括ケアシステム」の構築を推進している。どんな役割を担うか。

 「力を入れるのは急性期医療と在宅支援だ。急性期では『絶対に断らない救急』がモットー。昨年度の救急車受け入れ件数は県内の病院で2番目に多かった。高齢化が進む中、心臓や脳血管障害、がんへの対応は欠かせない。一昨年に脳血管カテーテル治療を導入。血液内科の無菌室は今月、6床から14床に増やした。手術は、負担が少ない腹腔鏡下手術などを積極的に行っている。4月には緩和治療センターも開設した」

 -在宅支援の状況は。

 「院内に訪問看護ステーションがあり、地域の開業医と連携して在宅医療を支援している。10月に『患者支援センター』ができれば、入院から在宅への移行支援もスムーズになる」

 -将来を担う人材育成は。

 「一昨年に研修センターを開設し、当院で経験を積む初期臨床研修医は2年連続で定員5人を満たした。協力型で他の病院から受け入れている研修医を含めると最大17人となり、病院が活性化されている。今後も、人を育て、患者に選ばれる病院を目指していきたい」

北日本新聞社

最終更新:5/14(日) 0:49

北日本新聞