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5年目のインタープロトシリーズ開幕。豪華ドライバーの激アツバトルは関口雄飛が松田次生を振り切り優勝

5/14(日) 19:55配信

オートスポーツweb

 インタープロトシリーズの2017年シーズン開幕戦が5月13~14日に行われ、ジェントルマンクラスはMOTOR MOUSE(RSS・インタープロト)が2連勝。そしてプロフェッショナルクラスでは第1戦をニック・キャシディ(RSS・インタープロト)が制し、第2戦を関口雄飛(GRIT RACING)が制している。

【関口と次生によるトップ争い】

 富士スピードウェイを舞台とするインタープロトシリーズは、スタートから今年で5年目。ついに台数もふた桁となり、12台が並ぶことになった。しかし、土曜日に行われた予選はあいにくの雨模様。当初はジェントルマンクラスからのスタートだったが、コンディション確認の意味も込めて、プロフェッショナルクラスが先に行われることとなった。

 昨年のチャンピオンであり、チームを移籍しての参戦となる中山雄一(岡山トヨペットK-Tunes)は、このレースウイークがマシンのシェイクダウンだったにも関わらず、予選の大半をリードしたものの、終盤になって逆転を果たしたのは山下健太(人馬一体ドライビングアカデミー)だった。

 中山は最後になって伸び悩んだのとは対照的に、逆転を果たした後も山下は短縮に成功する。「『レインタイヤは去年のしかない』と昨日の夜に聞かされて『ええっ?』と。無理を言って新品にしてもらいました。わがまま聞いてもらえたので、ポールが獲れて良かったです。いろいろ言っているくせに、結果が出ないと怒られちゃいますからね」と山下。2番手は中山で、3番手はニック・キャシディが、そして4番手は石浦宏明(INGING MOTORSPORT)が獲得した。

 ジェントルマンクラスではMOTOR MOUSEが終始トップ。雨足の変化に合わせ、しっかりと周を重ねるごとタイムを縮めていた。2番手は佐藤政宏が獲得した。

■ジェントルマンはMOTOR MOUSEが優勝
 土曜日のうちにジェントルマンクラスの第1戦決勝レースが行われたものの、強い雨に見舞われたため、セーフティカースタートからの開始となった。しかし天候回復の兆しすら見えず、1周また1周と先導走行が続いていく。そして5周目には赤旗が出されて中断となり、「15周もしくは35分間で終了」との規定によってレースは終了。予選順位のままで成立となり、MOTOR MOUSEが優勝し、佐藤が2位、そして永井秀貴(NETZ NOVEL MIE)が3位に。GenクラスではRYO(B-MAX・インタープロト)が、混走のCCS-Rクラスでは横田克一郎(NTP RACING PN CCS-R)を優勝を飾ることとなった。

 日曜日になると、すっかり天候も回復。ジェントルマンクラスの第2戦決勝レースは、完全なドライコンディションで争われることとなった。絶妙のスタートを切った永井が佐藤をかわしただけでなく、MOTOR MOUSEにも1コーナーでインから迫ったものの、しっかりガードを固められて逆転を許されず。しかし、その永井にもTERUHIKO HAMANO(GRIT RACING)が迫り、100Rでかわされてしまう。勢いに乗るHAMANOは、2周目の1コーナーでMOTOR MOUSEをも抜いてトップに立つが、そのまま逃げきるまでには至らず。逆にようやくウォームアップ完了なった感のあるMOTOR MOUSEは、5周目の1コーナーでトップに返り咲き、直後にHAMANOを抜いてきたFLYING RAT(INGING MOTORSPORT)としばらくの間、激しいトップ争いを繰り広げる。

 だが、最終ラップの2コーナーでFLYING RATは痛恨のスピンを喫し、最後はMOTOR MOUSEが一気に楽になる。2番手に戻ってきたHAMANOに1秒の差をつけて優勝を飾ることになった。2位はHAMANOが、3位は田島剛(IPS-01)が獲得。また、GenクラスではRYOが連勝を果たし、CCS-Rクラスでは卜部治久(P.MU RACING CCS-R)が最後尾から追い上げて優勝を飾っている。
■プロフェッショナルは激しいバトルに
 そして、決勝2レースを間髪入れず連続して行うのは従来どおりであるプロフェッショナルシリーズながら、今年から第1レースは6周に、第2レースは8周に短縮されることとなった。ただ、これが勝負を急がせ、レース展開をより激しいものとした可能性もある。

 第1戦決勝レースでは、スタート前にフロントロウに並んだふたりにアクシデントが発生した。まずグリッドに着こうとピットを離れた中山が、電子スロットルのトラブルによりコース上でストップ。だが、これはエンジンを切ってリセットすることで解消したものの、フォーメーションラップの開始時に、今度はポールシッターの山下がシフトチェンジできなくなって、ピットスタートを余儀なくされたのだ。

 これで一気に中山が有利になったかと思われたものの、キャシディがスタート直後から食らいついて離れず。2周目の1コーナーでトップに立ったキャシディは、何度も1コーナーで牽制をかけてくる中山を最後まで抑え続けて、デビューウィンを達成することとなった。2位は中山で、3位は松田次生(J-Gear7&とおる君)が獲得。また、混走のCCS-Rクラスでは片岡龍也(NTP RACING PN CCS-R)を最後まで抑え続けた、阪口良平(NTP RACING NN CCS-R)が優勝を飾っている。

 続いて行われた第2戦決勝レースでは、キャシディをスタートで中山がかわして、再びトップに浮上。出遅れたキャシディは後続集団に飲み込まれてしまい、一気に5番手にまで順位を落とすこととなる。

 しかし、中山はまたもそのまま逃げ切りを許されず、今度は次生がすぐ後ろに。だが、敵は他にいた。4番手スタートだった関口が2周目の1コーナーで次生を抜いた勢いそのままに、最終コーナーで中山をもかわしてしまったのだ。その中山は、前に関口、後ろに次生を置いた激しい攻防の間に接触があり、足まわりを痛めたことから徐々に順位を落とすこととなる。

 4周目に入ると、奇しくも後続との差も広がったこともあり、完全にトップ争いは関口と松田の一騎討ちに。あえてすぐ仕掛けず、「ワンチャンスに賭けていた」という次生ながら、7周目の最終コーナーでインを刺すも、逆転するまでには至らず。「仮に当たっていたとしても、あの角度であれば僕はドアがへこむぐらいで、向こうのほうがダメージは大きいと一瞬で判断できたから慌てもしなかったし」と関口。

 そこでやや間隔も広がったこともあり、逃げ切り果たして優勝を飾った関口は「とにかく展開に恵まれました」ともつけ加えた。3位はキャシディが獲得し、第1戦でピットスタートを強いられていた山下は、4位まで挽回を果たすこととなったが、決勝レース終了後、キャシディと山下はペナルティにより30秒加算。ロニー・クインタレッリ(ララパルーザ)が3位、平手晃平(TAO Racing)が4位となった。一方、CCS-Rクラスでは「第1戦は抜けそうで抜かなかったので、もう1周目のうちに前に出るしかないと。それがうまくいきましたね」と語る片岡が優勝を飾っている。

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