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土田和歌子V「またやりたい」20年東京パラ前向き

日刊スポーツ 5/14(日) 10:10配信

<パラトライアスロン:世界シリーズ横浜大会>◇13日◇横浜市山下公園周辺特設コース◇日刊スポーツ新聞社ほか主催

【写真】パラ水泳の水原希子、一ノ瀬メイ

 パラの女王、土田和歌子(42=八千代工業)が、挑戦2戦目で世界に通じるレースを見せた。夏冬両パラリンピック金メダルを持つ土田は、女子(車いす)1時間15分11秒で優勝。苦手のスイムを克服し、20年東京大会に向けて本格挑戦に前向きな姿勢を見せた。女子(運動機能障害PTS4)では谷真海(35)が優勝した。

 トップでゴールテープを切った土田は少し休んで息を整え、満面の笑みで言った。「怖さ、楽しさ、マラソンを始めた20年前と同じ感覚ですね」。レース前の「不安」は「手応え」に変わった。「たまらないですね」。公式戦2戦目でトライアスロンの魅力にはまった。

 課題のスイムは同カテゴリー出場5選手中4位。それでも、バイク(ハンドサイクル)とラン(車いすレーサー)の力は圧倒的だった。「泳力をつければ、チャレンジできるかな」と自己採点した。リオ大会車いすマラソン4位で陸の上は「何も心配なかった」が、水泳は「ド素人」でスイム0・75キロは「完泳が目標だった」という。それでもトライアスロン流の泳ぎを指導した松山文人パラ対策チームマネジャーは「練習は海で真っすぐ泳ぐことだけ。16分台で泳いだのはさすが」と、高い能力に合格点を出した。

 トライアスロン挑戦を決めたのは、あくまで「マラソンのトレーニング」のため。「秋のマラソンで成果をみたい」と話しながら、本格挑戦に気持ちは傾く。「これが最後ではない。また、やりたいですね」。金メダル3個のパラのエースはトライアスリートの顔で言った。【荻島弘一】

 ◆土田和歌子(つちだ・わかこ)1974年(昭49)10月15日、東京都生まれ。高校2年の時に交通事故で車いす生活になる。93年からアイススレッジスピードレースを始め、98年長野大会1500、1000メートル金メダル。96年から陸上競技に転向し、04年アテネ大会5000メートルで金メダル。日本人初のパラリンピック夏冬両大会金メダリストになった。パラは夏冬通算7大会に出場し、メダルは計7個。家族は夫と1男。

最終更新:5/14(日) 11:18

日刊スポーツ