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記憶なくても「楽しかった」 久本雅美が語る酒飲みの幸せ

日刊ゲンダイDIGITAL 5/15(月) 9:26配信

 バラエティー番組をメーンに、コメディータッチの舞台でも活躍中の久本雅美さん(58)。お酒大好き、日本酒には目がない。

 ◇  ◇  ◇

 日本酒は最初、あまりいい印象はなかったんです。実家は大阪で、上京後は東京ヴォードヴィルショーを経て、若手メンバーとワハハ本舗(以下ワハハ)を立ち上げたのが26歳の時でね。この頃はホント、貧乏生活してましたから、飲むといっても「酔えればいい」って感じで、質のよくないお酒ばかり。何度、強烈な二日酔いで痛い目に遭ったことやら(笑い)。

 そんな時、柴田理恵さんに高円寺の「田け」っていうご夫婦でやってる小料理屋さんに誘われまして、そこで出合ったのが「加賀の井」や「一ノ蔵」といった銘酒。「え、こんなおいしい日本酒があるの?」ってすごく感動したんです。それからですね、ワハハの公演やテレビのロケで地方へ行くと地酒を飲むようになったのは。

 それで気がついたんですよ、おいしい日本酒が全国にあると。もちろん九州や沖縄だと焼酎がメーンになって、それはそれでおいしくいただいてるのですが、地方へ行くワクワク感に日本酒が加わり、楽しさの幅が広がりました。初めての場所、初めてのお店だと、お店や大将、ママさんのオススメをいただくようにしています。それが“看板”みたいなものですから、まず間違いはないんですよ。

 それに、地酒だとその土地のおいしい料理、旬の料理に合ったお酒に仕上がってますから、オツマミとの相性もいいですね。好みでいうと吟醸酒よりも米のうま味がしっかり感じられる純米酒。生酒とか原酒は香りも口当たりも強く感じるから苦手で、辛口でちょっと甘いのが好きです。

 最近は必ず常温か心持ち温めた白湯をチェイサーにしてまして、これが悪酔い防止に効果的。お肌にも良いですしね。若い頃は徹夜も平気でしたが、最近は2、3合ほどで“いい感じ”。でも翌日が移動日で公演も取材も入ってないって夜はついつい……。

■打ち上げで日本酒4升にシャンパンも……

 3年前の3月、金沢で「マチャミ&ポカスカジャンの音楽遊び」というディナーショーを行いまして、すっごいステージが盛り上がったんです。その勢いで、市内の行きつけの居酒屋さんで打ち上げしたら、おいしいズワイガニに旬の魚、それに地酒の数々がウマいのなんの。4人でペロッと4升空けちゃいましたもんね。久しぶりです、そんなに飲んだのは。しかも、です。その後、バーに行ってる。

 そこではシャンパンをクイクイ飲みながら、居合わせた地元テレビ局のおエライさんと恋愛トークに花が咲いて、お互いにずいぶん熱く語ってたそうです。「そうです」というのは何をしゃべったのか、1ミリも覚えてなくて翌日、仲間から教えてもらったから。しかも見事におエライさんもまったく記憶がない。ホント、酒飲みって幸せですよね(笑い)。

 でも、楽しいお酒だったから、適量をはるかに超えてるのに、翌日はぜーんぜん二日酔いじゃないんです。いい酒、いい肴、そしていい人との出会い……。これが揃ってたら飲み過ぎても悪酔いはしないものですよ。

 間もなく、東京を皮切りに8月26日の宮城・気仙沼までワハハの全体公演最終ツアーが始まります。ちょうど今、錦糸町のスタジオで稽古の真っ最中です。ワハハの後輩たちと軽く錦糸町で飲むこともありますが、腰を据えて飲むのは千秋楽の後。舞台を無事成功させてお客さまに喜んでもらえたら、その時ほどおいしくお酒をいただけることってありません。それを目指して、今日もお稽古、頑張ります。

最終更新:5/15(月) 9:26

日刊ゲンダイDIGITAL