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「忠臣蔵扇子」新作は5段目の名場面 赤穂

神戸新聞NEXT 5/15(月) 8:30配信

 兵庫県赤穂市立歴史博物館(同市上仮屋)が、仮名手本忠臣蔵の名場面をあしらった「忠臣蔵扇子」の新作を発売した。節目の10作目は、江戸時代に活躍した浮世絵師、3代目歌川豊国の錦絵をデザイン。5段目「二ツ玉」で、敵役として花形役者が演じる斧定九郎の登場場面を描く。同館は「名場面に浸りながら暑い夏を乗り切って」とPRしている。(西竹唯太朗)

 同館は2008年から、所蔵する忠臣蔵の錦絵を基に扇子を制作。今回の新作発売に合わせ、過去に人気の高かった11段目「討ち入り」の場面をプリントした扇子も“復刻販売”する。

 「二ツ玉」で描かれたのは、祇園に身売りした早野勘平(モデルは萱野三平)の妻、おかるの身売り金を持った父の与一兵衛が、盗賊の斧定九郎に斬り殺され、金を奪われる場面。扇子には刀を持ち、奪った財布をくわえる定九郎の鬼気迫る表情が役者絵で表現されている。裏面には、定九郎が財布の中身を確認し「五十両」と言い放つ、劇中の名ぜりふも添えた。

 同館の木曽こころ学芸員は「討ち入りなどと比べるとあまり知名度は高くないかもしれないが、昔から浮世絵によく描かれた名場面。手に取って忠臣蔵の雰囲気を感じてもらいたい」と話している。

 錦絵の解説付きで1本千円(税込み)。400本限定で同館のほか、市立民俗資料館など市内8施設で販売している。市立歴史博物館TEL0791・43・4600

最終更新:5/15(月) 8:49

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