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東芝、決算短信の公表見送りへ 監査法人了承ない暫定値

朝日新聞デジタル 5/15(月) 5:30配信

 東芝は、2017年3月期決算について、15日に業績の概要を示す数値を公表する。監査法人の了承が得られていない暫定値で、東京証券取引所から求められている「決算短信」の公表は見送る。意見の対立が続いている監査法人の了承なしに短信を公表すれば、関係がさらに悪化しかねず、関係当局の理解も得にくいとの判断に傾いた。

 東証が上場企業に順守を求める自主ルールでは、東芝は3月期の決算期末から45日以内に決算短信を公表しなければならず、今月15日が期限だ。短信は監査法人の了承を得てから発表するのが一般的。だが、東芝は破綻(はたん)した米原発子会社ウェスチングハウスの会計処理を巡って、担当するPwCあらた監査法人との対立が続いており、了承の見通しが立っていない。

 東芝は了承のないまま短信を公表する「見切り発車」も検討していた。しかし、6月末までに関東財務局に提出する「有価証券報告書」には、正式な監査報告書が必要で、監査法人との協力が欠かせない。このため、これ以上の関係の悪化は回避したい思惑があった。上場維持を審査する東証の判断にも影響しかねない。投資家への必要な情報提供のために、とりあえず概要を公表する。

朝日新聞社

最終更新:5/15(月) 9:23

朝日新聞デジタル