ここから本文です

貯めるだけの人生はイヤじゃない?お金は使うのも勉強

ZUU online 5/15(月) 11:10配信

さまざまな分野で活躍する「デキる女性」たちに、投資の失敗談をお聞きするインタビューシリーズ。第2弾は、人材コンサルティング会社の経営者であり、「女のプロ」として各種メディアでも活躍されている川崎貴子さんをお訪ねしています。

前回はFXや先物取引で損をされた川崎さんの経験についてお聞きしました。

ただ、川崎さんといえばプライベートでは離婚を経て年下の男性と再婚。現在は2人の娘さんを育てる母という側面を持ち、最近は、乳がんの治療経験を明かしたWeb連載も好評です。

そこで、今回は川崎さんのプライベートにおけるお金の使い方や人生の「失敗」について、どのように考えているのか深掘りしてみました。

■今のお金の使いどころは「家族との時間」

――川崎さんは8歳年下のご主人がいらっしゃいます。家庭での家計管理はどのようにしているんですか?

基本的には私が一家の大黒柱として働き、家計管理をしています。夫には収入の中から、「娘の保育園代」「学資保険」など、一部だけを負担してもらうようにしています。

私の夫は〝超〟がつくほどの倹約家で、もともとお金に興味がないタイプで、全然使わないです。数千円の靴を買うのも、インターネットでいくつも比較して、一番安い所で買うような性格です。髪も自分で切っているので、私の美容院代が約2万円ほどかかっていることを話したら、「エーッ⁉」とびっくりしていました。もし夫が投資をしたら、いつまで経っても売買できないようなタイプかもしれませんね。(笑)

長女は中学生なのですが、お小遣いを渡してもすぐに使ってしまうので私に似てしまったと思います。前借りを頼んでくることもあるので、もう少し大きくなったら、「借金には金利がつくんだよ」と教えてあげないといけないですね。(笑)

――川崎さんの「お金の使いどころ」はどこですか?

私の場合は、お金を使う優先順位がしっかりと決まっています。そのひとつが、家族旅行。家族4人で海外へ行くと、飛行機代も含めてけっこうな料金がかかるのですが、家族みんなで旅行に行ける機会も、いつまであるかわかりません。私にとって家族と過ごす時間は大切なことなので、お金をかけることにしています。あとは家族の誕生日プレゼントなどにも、お金を使いますね。

以前は仕事の関係で外食をする機会も多かったのですが、今は減ってきています。自分の買い物も、それほどしているわけでもありません。

■乳がんになった時「儲かった」

――昨年乳がんを経験されたとのことですが、その時にかかったお金について教えてください。

もともと保険に加入していて、合計で約120万円ほどの保険料を支払っていました。がんにならなければ65歳まで支払う予定だったのですが、途中で乳がんが発覚したので、支払い続ける必要がなくなりました。

乳がんになった時、「思っていたよりがんになる年齢が早かったな」とは思いましたが、お金の心配がないうえに、まとまったお金がもらえるので、「あ、儲かっちゃったな」と思いました。

今は胸を再建している途中で、固いシリコンを入れて皮膚を伸ばしています。その後は乳首の再建もあるのですが、こちらも手術・入院には保険が適用されるので、お金の心配はありません。

■リスクを取らないことが一番のリスク

――今のアラサー世代の女性を見て、お金の使い方についてどのような印象を持ちますか?

バブルで楽しそうな大人達をみて育った私たち世代とは違う「堅実さ」を感じます。私の若い頃は、「今日よりも明日の方が絶対よくなっている」と感じられる時代で、例えば年に2回はパーッと海外旅行へ行ったり、消費活動も活発でした。株価も上がっていたので、投資をすること自体も珍しくなかった。まさに「踊らにゃソンソン」という感じでしたね。

今は景気がよくなっているとはいっても、「何となくよくなっているかな?」程度だと思うので、若い世代の女性たちはきちんと貯金をしていたり、「贅沢をしたからここは質素に」というようなお金の使い方をしているように見えます。

――私も30歳なのですが、同世代には、投資に対してポジティブな考えを持つ女性が少ないと感じています。それはなぜだと思いますか?

私はいわゆる〝投資のプロ〟ではありませんが、投資はお金が増える確率もある反面、ゼロになる確率もないとはいえないので、やはり怖いと感じる女性はいると思います。

ただ、投資には確かにリスクがありますが、私は、「リスクを取らないことが一番のリスク」だと思います。

また、お金は使うことも勉強です。いくら貯金を頑張っても、いざ年を取った時に「お金を貯めるだけの人生だった」と思ってしまったらイヤですよね?お金を使って若い頃にしか楽しめない経験をしたり、自分に合うもの・合わないものを理解することも、お金のよい使い方だと思います。私も、若い頃は自分のためにさんざんお金を使ってきて、今は「自分のためだけにお金を使うのはおもしろくないな」と思うようになりました。

独身の人は特に、結婚してパートナーや子どもができると、そうそうお金の失敗はできなくなってきます。なので、若い女性は早いうちに投資などを経験して、失敗経験を積んでおいた方が絶対にいいと思います。

■人生にはお金だけでなく時間も投資している

――アラサー世代の女性は、投資についてどのように向き合うべきでしょうか。

私のような経営者だけでなく、普通に働く人であっても、人生において「投資感覚」は重要だと思っています。例えば、何にバーンとお金を使うのか。結婚をするにしても、結婚式にお金をかけたいのか、マイホームの頭金にお金をかけたいのかなど、投資感覚は、その人の生き方に出ると思います。お金に対する自分の優先順位や判断基準をきちんと持っていないと、後悔することになってしまいます。

私たちは〝時間〟という有限なものを、〝仕事〟や〝人〟に投資して生きています。働くにしても、ただ流されてやるのではなく「今、自分は何に投資しているか」「どうコミットメントしているのか」を、自分で理解しているのといないのとでは全然違います。お金はもちろん、時間に対する投資感覚も大切です。

■お金の失敗は「失敗」ではない

――最後に、川崎さんの「失敗観」について教えてください。

私の人生の中で一番大きな失敗は、「離婚」です。これは自己責任では片付けられないもので、家族である長女を私の人生に巻き込んでしまったことに対して、申し訳ないという思いがありました。

現在は婚活結社「魔女のサバト」を運営し、若い女性にアドバイスをする立場なのですが、「自分と同じ失敗をして欲しくない」という想いがあるから、そのような事業をやっているのかな、とも思います。

ただ、たとえ失敗をしても必ず学びはあるので、生きている限りは致命的な失敗というものはない、と私は考えています。過去には投資で失敗もしましたが、お金の失敗は、大したことではないと思っています。

ーーありがとうございました!

■リスクを取る、失敗することも成功への道!

今回川崎さんのお話をお伺いして、「自分にとって大切なものをきちんと理解されている方」という印象を持ちました。そこがわかっているからこそ、お金の使い方にも迷いがないのだと感じました。

ただそれは、川崎さんがさまざまな経験を積んで学んだことによって、確立されてきたもの。投資も人生も、リスクを取ったり失敗を重ねていくことが、成功へとつながるのかもしれません。

最後に、インタビューを終えてから、2つの質問に川崎さんに答えていただいたので、その回答をご紹介して締めくくります。

Q1.「資産運用で失敗」をした原因を3つ挙げるとしたら、何ですか?
①勉強不足
②時間不足
③リサーチ不足

Q2.今から資産運用を始めようとする人に伝えたいことを3つ挙げるとしたら、何ですか?
①自分の資産で運用するからこそ勉強になる。
②ライフスタイルにあった投資を。
③運もあると思う事。

(川崎貴子さんの失敗談、おわり)

■取材に協力してくれたのは

川崎 貴子(かわさき・たかこ)さん
リントス代表取締役。1997年に人材コンサルティング会社ジョヤンテを設立し、女性に特化した人材紹介業、教育事業、女性活用コンサルティング事業を展開。女性誌での執筆活動や講演多数。ninoya取締役を兼任し、2016年11月より、共働き推奨の婚活サイト「キャリ婚」を立ち上げる。婚活結社「魔女のサバト」主宰。2017年3月にジョヤンテを退職し、現職に就いた。11歳と4歳の娘を持つワーキングマザーでもある。著書に『結婚したい女子の為のハンティング・レッスン』など。

Y子
大学卒業後、出版社勤務等を経てフリーライターに。インタビューや取材、記事制作などを行う。20代の終わりが近づき、ただ漠然と貯金をすることに疑問を感じ「投資」に関心が出てきた。

(提供:DAILY ANDS)

最終更新:5/15(月) 11:10

ZUU online