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22年ぶり、国内新造ジェット船---東海汽船が川重に発注

5/15(月) 12:51配信

レスポンス

東海汽船(山崎潤一社長 崎=右側が立)は、伊豆諸島航路を就航するジェット船1隻を新造することを、11日の取締役会で決め、公表した。

同社は4隻のジェット船を就航中だが、このうちの1隻「セブンアイランド虹」を代替する。「36年が経過し、老朽化が目立っている」(同社広報担当)ため。

ジェット船はジェットフォイル、水中翼船とも呼ばれ、東海汽船で就航中の船は、ボーイング社が1974年に開発。その後、川崎重工業にライセンス提供された。国内での建造は22年ぶりだ。

同社は、東京・久里浜~大島・利島・新島・式根島・神津島航路でジェット船を展開。ガスタービンを動力としてウォータージェットを噴射、船底に備えた翼で浮力を得て、43ノット(80km/h)、東京~大島120kmを1時間45分で結ぶ。速達性があるため毎日4往復就航されている。

2013年10月の伊豆大島土砂災害で、同社のジェット船はいち早く現地に着き、高齢者を被災者の救助にあたった。

「島民や観光客のために、ジェット船に勝るものはない。日常の足として欠かせないだけなく、その機動性は災害時の救助活動にも役立つ」(前同)と、代替船についてもジェット船の採用で迷うことはなかった。

「セブンアイランド虹」は、1981年竣工。排水量281トン。全長27.5m、幅8.5m。定員254人だが、新造船の仕様など詳細は決まっていない。

船体のカラーリングデザインとネーミング(船名)は、同社では初の依頼となる野老朝雄(ところあさお)氏。名古屋駅前の大名古屋ビルヂングの外装や東京オリンピック・パラリンピックのエンブレム・デザインを手掛けている。

「東北震災後、『繋げること』をテーマに市松模様をデザインされている野老氏と、離島をつなぐ我々。両者にとって手掛けるものが2020年となるタイミングもあり、新しく依頼をした」という。

新造船は2020年6月に就航予定。

《レスポンス 中島みなみ》

最終更新:5/19(金) 17:20
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