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早実・清宮、前代未聞9回2死走者なしからの前打者敬遠に「いろいろ感じる部分はあります」

スポーツ報知 5/15(月) 7:04配信

◆高校野球招待試合 ▽早実1―5秀岳館(14日、熊本・藤崎台県営)

 今秋ドラフト目玉の早実(東京)の清宮幸太郎一塁手(3年)が14日、熊本・RKK(熊本放送)招待高校野球(藤崎台県営)の秀岳館戦で、前代未聞の9回2死走者なしから前の打者の敬遠を味わった。今春センバツ4強の秀岳館・鍛治舎(かじしゃ)巧監督(66)は、非公式戦で救援したエースと怪物の勝負を優先。「熊本のファンも清宮君を見たい」と説明した。清宮は一ゴロで最後の打者になり、「いろいろ感じる部分はあります」と戸惑いを示した。

 捕手が中腰に構えた瞬間、観衆7000人の場内がどよめいた。早実4点ビハインドの9回2死。ネクストサークルに控える清宮の目の前で、2番・雪山幹太捕手(2年)に外角高めのボールが4球続いた。「あと1人」に追い込まれた場面で、前の打者が歩かされる初めての経験。高校通算93発の主砲はざわつくスタンドを見やりながら、打席に向かった。一ゴロに倒れ、「いろいろ感じる部分はありますけど…。打ち損じてしまった」。試合終了後も表情は硬くこわばっていた。

 今春センバツまで秀岳館を3季連続甲子園4強に導いた鍛治舎監督の奇策だった。「甲子園で当たるかも。川端は勝負しましたけど、田浦ができていないので。勝負させたいと思った」。プロ注目の背番号10の最速148キロ左腕・川端健斗(3年)が先発で5回無失点。8回途中から3番手で最速144キロ左腕・田浦文丸(3年)を投入した。救援のエースを怪物にぶつけるため、異例の手段を選んだ。

 公式戦ではない地元の招待試合。指揮官は「熊本のファンが清宮君を生で見るのはおそらく初めて。ファンも見たい。パフォーマンスじゃない。高校野球は真剣勝負。批判されるかもしれないことも覚悟。甲子園では絶対、あり得ません」と語った。

 清宮は3回に右前安打を放ち、3打数1安打2四球。「どの投手も一級品。温かい声援をたくさん感じて、感謝しています」と口を結んだ。鍛治舎監督は「スイングが速い。トップの位置がぶれない。下半身がしっかりして、どんな球でも対応できる。なまじ93本打っているだけのことは、十二分にある」と認めた。(山崎 智)

最終更新:5/15(月) 7:04

スポーツ報知

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