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阪神・鳥谷、今季1号ソロ 早大先輩が明かすクールな素顔 

夕刊フジ 5/15(月) 16:56配信

 「ホームランバッターじゃないので気にしてませんし、狙っていない。1点入ってよかった」

 試合後は相変わらず超クール。12日の横浜DeNA戦(横浜)の8回に右翼席へ今季1号ソロを運んだ阪神・鳥谷敬内野手(35)だ。今季33試合目での初アーチに、金本監督は「本人より、俺とベンチがホッとしている」と素直に喜んだ。

 この日は4回にも左中間へ先制適時二塁打を放ち2安打2打点の活躍。5試合連続打点と好調を維持しチームの勝利に貢献している。

 これで今季35安打。通算2000安打の偉業達成まで残り「93」(12日現在)。プロ14年目を迎えた虎のヒットメーカーの信条である“冷静沈着”の原点は早大時代にあった。

 この日解説者として球場を訪れた早大の2学年先輩で元日本ハム投手の江尻慎太郎氏(40)は「大学時代から僕らとは全然目指している所が違った」と振り返る。

 その象徴的なシーンは、鳥谷が延長戦でバックスクリーンにサヨナラ本塁打を放った2001年5月、法大との春季リーグ戦(神宮)。驚異の一撃に試合後、寮では部員が狂喜乱舞し動画をチェックしたが、その輪に鳥谷の姿はなかった。

 「みんなの様子をシレッと見て、そのままウエートトレーニングに直行してました」。学生時代から“不動心”を持った行動に「スゴいと思った。和田(ソフトバンク)もそうだったけど、目標はプロ野球選手になることではなく、もっと高いとすごく感じた」と目を細める。

 球場で先輩の激励を受けても「鳥谷はとにかく『(調子は)普通です』と返してくる。常に冷静です」(江尻氏)

 チームが思いがけず首位を快走しても一喜一憂しないベテランの姿勢は、台頭する若虎にも好影響を与えそうだ。 (山戸英州)

最終更新:5/15(月) 17:06

夕刊フジ