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蜷川幸雄氏の死から1年、妻・宏子さんが涙…市村正親と悼む

5/15(月) 15:42配信

シネマトゥデイ

 肺炎による多臓器不全のため、2016年の5月12日に80歳で亡くなった蜷川幸雄さんの一周忌法要(15日に埼玉県の「彩の国さいたま芸術劇場」で実施)に先立って行われた「メモリアルプレート」除幕式に、俳優の市村正親、蜷川さんの妻・宏子さんが出席。涙を見せた宏子さんの傍ら、蜷川さんの追悼公演を行う市村は「『なんだよ! 俺がいなくなったらそういう良い芝居するのかよ!』って言われるような、そういう気配を僕の中で感じています」と胸中を語った。

 蜷川さんの最高傑作と評されている「NINAGAWA・マクベス」を、一周忌追悼公演として国内2都市・海外4都市で上演する市村は、心境を問われると「『蜷川さんのいない演出ってどうなの?』という話がありますけれども、僕だけじゃなく、出演者の中には稽古のダメ出しが相当あるんです」と回答。

 また、「蜷川さんの大きな声を聞くと委縮しちゃって、できる演技も素直にできなくなってしまう(笑)。今回は、蜷川さんの魂だけが残ってきているので、そこに向かってみんなで突き進んでいけば……ある意味での脅迫的なことはないので(笑)。のびのびと自由に。『なんだよ! 俺がいなくなったらそういう良い芝居するのかよ!』って言われるような、そういうような気配は僕の中で感じています」と胸の内を明かし、周囲を沸かせていた。

 一方、妻の宏子さんは、「最初は一人で泣きべそをかいている日々でしたけれども、ある方が、蜷川さんのDNAは、娘さん、そしてお孫さんに引き継がれていて、もう船出していると書いてくださったことがあって……」と涙ながらにコメント。また、「蜷川と一緒に仕事をしてくれた方々が、彼の精神を引き継いで、一生懸命にまたリレーをしていってくださることが、ものすごくうれしいです」と感慨深げに話していた。(取材・文:岸豊)

最終更新:5/15(月) 15:42
シネマトゥデイ