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<那須雪崩>「山を見ると思い出す」OBら四十九日で献花

毎日新聞 5/15(月) 9:46配信

 栃木県那須町湯本の雪山で登山講習会に参加した県立大田原高の生徒7人と教諭の計8人が死亡した雪崩事故で、大田原高山岳部OBら山岳関係者が14日、四十九日に合わせて現場近くの献花台を訪れ、花を手向けて犠牲者を悼んだ。

 雪崩発生時刻と推定された午前8時半ごろ、県内の高校山岳部で顧問経験のある元教諭や事故直後に捜索にあたった那須山岳救助隊員ら約30人が、犠牲者の名前が書かれた台の前で焼香した。

 大田原高山岳部OBの萩原浩好さん(47)は事故後、OBとして山岳部員のサポートや事故の再発防止に向けて友人らと連絡を取り合い、OB会を設立したという。会長となった萩原さんは「これからが楽しい時期だった(学校)生活を断たれたことは痛恨の極み」と話した。萩原さんらOB会のメンバー約15人は犠牲者の冥福を祈り、事故現場に向かって手を合わせた。

 元山岳部顧問の教諭らに呼びかけ、献花に訪れた県山岳連盟副会長の石沢好文さん(65)は「あってはならない痛ましい事故。(再発防止策などを提言する)検証委員会の結果を真摯(しんし)に受け止め、高校生が安全に活動できるよう関わっていきたい」と語った。

 那須山岳救助隊の高根沢修二副隊長(67)は「事故当時、あんなに雪があったのに今はない。時がたつのは早い。山を見ると事故を思い出す。今日は改めて8人の冥福を祈った」と話した。【野口麗子】

最終更新:5/15(月) 9:46

毎日新聞