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「一帯一路」って何? =中国主導の経済圏構築

時事通信 5/15(月) 7:30配信

 中国が14、15両日に北京でシルクロード経済圏構想「一帯一路」に関する国際会議を開催。習近平国家主席は、世界経済の押し上げにつなげたいと話すが、国際社会での中国の影響力拡大を警戒する声も出ている。

 ―どういう構想なの。

 かつて中国と欧州を結ぶ交易路だったシルクロードに沿うように、道路、鉄道、港湾、送電網、通信網などのインフラ整備を進め、貿易を活性化。それにより世界の経済成長を促進する構想だ。

 ―中国の狙いは。

 習主席は「各国の共栄」を強調。中国が資金支援などを通じ、途上国の経済発展を手助けするという。ただ、専門家の間では「各国の港湾を中国が軍事目的で使うのでは」との分析もある。

 ―会議には誰が参加? 
 ロシアのプーチン大統領やイタリアのジェンティローニ首相ら、30カ国の首脳級が出席。グテレス国連事務総長も参加し、中国の説明では、100カ国以上から政府代表や財界人が集まった。

 ―日本との関係は。

 日本からは自民党の二階俊博幹事長、松村祥史経済産業副大臣、経団連の榊原定征会長らが出席。ただ、日本は中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)への加盟を見送っており、政府としては一帯一路に慎重な面もあるようだ。

 ―企業は関心あるの。

 一帯一路では中国やAIIBが強力な資金支援を行うため、世界各国の企業がインフラ関連のプロジェクトに関心を寄せている。日本企業も商機をうかがっており、情報収集に努めている。

 ―米国はどうなの。

 日本とともにAIIB参加を見合わせているだけに、立場が似ている。トランプ大統領が派遣した国家安全保障会議(NSC)のポッティンジャー・アジア上級部長は会議で「米企業は一帯一路のプロジェクトに加わる用意がある」と前向きな発言をしながらも、質の高いインフラ整備が必要だとくぎを刺すのも忘れなかった。(北京時事)

最終更新:5/15(月) 7:36

時事通信