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腕時計「G-SHOCK」が中国で爆発的人気、850万個出荷

5/15(月) 17:20配信

ZUU online

カシオ計算機 <6952> が1983年に発売開始した腕時計シリーズ「G-SHOCK」が、米国はじめ世界的人気を集め。特に中国では大ヒットしている。中国への2016年度の全出荷本数は過去最高だった15年度を上回り、850万個を記録した。

カシオの17年3月期決算は、円高の影響などで減収減益だったが、時計事業は現地通貨ベースで5%の増収である、18年3月期は、G-SHOCKを軸に円安傾向もあわせて増収増益に転じることを期待している 。

■スロットなど遊び心の機能付きで大人気

カシオが発表した2018年3月期の連結純利益は前期比22%増の225億円。セイコーホールディングス <8050> のそれは7.3%減の50億円と明暗が分かれる。

G-SHOCKはそもそも、カシオ開発陣が1990年代に遊び心のモデルを開発したのが始まりである。中でもコイントスとスロットは、今でも楽しく“遊べる”機能である。カシオは中国初め東南アジアの需要も取り込み、「G-SHOCK」の年間販売計画は900万本と、前期に比べ50万本増やす予定。

中国ではネット上で、「ゴリラが時計をたたきつけても壊れない」というCMを流し 、10-20代の中国人男性を中心に爆発的に売れたという。

■注目されたELバックライトの採用

「G-SHOCK」の特徴は、文字盤にELバックライトを採用したことである。1994年6月発売のDW-6600に初めて搭載された。交流電流で発光するエレクトロルミネッサンス(EL)素子を利用して、文字盤を明るくする。マイクロライトより大光量の上に、消費電力が同レベルという画期的な技術である。

ELバックライトに浮かび上がるユニークな絵柄は、カシオ技術陣の遊び心がいっぱい 。中でも傑作は、1995年に登場したコイントスとスロットだった。DW-8010G-1コイントス、DW-8120-1スロットなど、8000系4タイプと8100系3タイプにラインナップされている。

■堅ろう性が受けて米国はじめ115カ国で販売

「G-SHOCK」の人気の秘密は、何といっても堅ろう性である。研究開発中の目標だった「トリプル10」(落下速度10m、防水10気圧、電池寿命10年)は、涙ぐましい努力の末、ポリウレタン製の衝撃吸収剤を使って実現。その性能は、過酷な戦場の軍人に好まれ、米海軍特殊部隊Navy SEALsが採用したほかパイロット、消防士、特殊警察SWATも例外ではない。

特に、アクション映画の俳優は夢中。映画「スピード」の主人公キアヌ・リーブスが愛用したDW-5600C-1V(白文字モデル)は有名。DW-5600系は別名「スピードモデル」とも呼ばれている。

「G-SHOCK」はストップウォッチやタイマー、アラームなど、デジタルウォッチの定番機能のほか、高気圧防水や防塵、防泥、気圧計、水深測定器、温度計、電波時計、ワールドタイム表示など機種別にさまざまな機能が採用 されている。

販売台数は2014年には7000万個に躍進、1億個の記録も目前、100人に1人から70人に1人が「G-SHOCK」愛用者になるのも遠くない勢いである。(長瀬雄壱 フリージャーナリスト、元大手通信社記者)

最終更新:5/15(月) 17:20
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チャート

カシオ計算機6952
1767円、前日比+25円 - 7/20(木) 15:00

チャート

セイコーホールディングス8050
474円、前日比+1円 - 7/20(木) 15:00