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<チャリティー>都心フレンチ スタッフが語る支援カレー

毎日新聞 5/15(月) 10:00配信

 ◇600食に違和感なし 普段着で気軽に

 東京都心の老舗フレンチ店による「東京グランメゾン・チャリティカレー」が14日、アピシウス(東京都千代田区・岩元学料理長)と、シェ・イノ(同中央区・古賀純二料理長)で開催された。東日本大震災と熊本地震の被災地を支援するため、それぞれのシェフとスタッフらがオリジナルのカレーを提供するもので、今回で13回を迎えてリピーターも多い。チャリティーカレーと通常営業の違いについて、ホールで接客を担当するメートル・ドテルの川崎哲さん(31)に聞いた。【米田堅持】

【アピシウスで提供されたカレー】

 ◇初めての質問に戸惑う

 川崎さんは、都心のすし店やフランス料理店のスタッフを経て、2011年8月から、アピシウスで働き始めた。チャリティーカレーは1日で約600食を提供するが、これまでに300人が一堂に会する披露宴などの経験もあり、特に違和感はなかったという。

 メートル・ドテルは、単に料理を運ぶだけでなく、ワインやチーズなどのフランス料理や和食なども含めた幅広い知識をもとに客とコミュニケーションをする。アピシウスの店内に飾られている絵などについて、どんな絵があるかは把握しているが、チャリティーカレーの日は「なぜ、絵があるのか」「扉の窓はなぜこの形なのか」と、想定外の質問に戸惑うこともあったという。

 それでも、チャリティーカレーの日は、スタッフの家族や友人が普段着で気軽に訪れることができる大切な機会だという。

 ◇メートル・ドテルをめざす若者増やしたい

 川崎さんは、チャリティーカレーの日でも、いつもと変わらぬ接客を心がけているという。「シェフやソムリエだけでなく(メートル・ドテルなどの)サービスマンをめざす若者を増やしたい。チャリティーカレーでは、来てくれたお客さんにサービスで還元し、寄付した被災地の人たちが喜んでくれたらうれしい」と、アピシウスで提供される「馬スジと桜エビのコンディマン、豚のクリスピーカレー」で使用される食材を、開店直前まで念入りに確認していた。

 当日は両店とも600食ずつ用意したが、「インド風のスパイス香る、伊達鶏チキントマトカレー」を提供したシェ・イノともほぼ完売した。収益金はすべて被災地支援団体「aoSORAnt(あおぞらん)」を通じて、東北、熊本の復興支援活動に役立てられることにしている。

最終更新:5/15(月) 10:00

毎日新聞