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世界平和願い大だこ舞う=埼玉県春日部市〔地域〕

時事通信 5/15(月) 10:48配信

 埼玉県春日部市の江戸川河川敷で「大凧(おおだこ)あげ祭り」が開かれた。今年は風が弱く、厳しい条件だったが、「平和」と書かれた重さ800キロの大だこが揚がった瞬間、会場の観客から拍手が湧き起こった。

 祭りは江戸時代後期に養蚕の豊作占いとして始まった。現在は端午の節句に合わせ、子どもが元気で健やかに育つようにとの願いを込め、毎年5月3、5両日に開かれている。

 たこは縦15メートル、横11メートルの100畳の大きさ。同県小川町産の和紙を使い、今年は一般公募で決まった「世界」「平和」と書かれた二つの大だこが用意された。

 大だこを揚げるには風速6メートル以上の風と100人以上の引き手が必要で、3日はいずれも失敗。7万5000人が見守った5日の再挑戦でも「世界」は2回とも失敗したが、「平和」はわずかな風を捉え、約15秒間、大空へ舞い上がった。

 同市の庄和大凧文化保存会の伴英彦会長は「国際平和を脅かす動きがある中、両方の大だこが揚がると良かったが、風がほとんどなかった。約200人の引き手の力で2年ぶりに大だこが揚がり、平和の重みを感じながら、観客にも楽しんでもらえたのでは」と話した。 

最終更新:5/15(月) 11:02

時事通信