ここから本文です

荒木が鵜久森に続いた!燕、セ界初のサヨナラ満弾シーズン2発

サンケイスポーツ 5/15(月) 7:00配信

 ヤクルトは14日、中日7回戦(松山)に5-1でサヨナラ勝ち。1-1の九回、途中出場の荒木貴裕内野手(29)が試合を決める左越えの2号満塁本塁打を放った。4月2日のDeNA戦(神宮)で鵜久森淳志外野手(30)が代打サヨナラ満塁弾を放っており、同一チームで同一シーズン2度のサヨナラ満塁弾はセ・リーグ史上初。劇的勝利をリーグ5位から上位浮上のきっかけにする。

 試合を決める打球が、坊っちゃんスタジアムの左翼席へ伸びていく。本塁打を確信した荒木はバットをほうり投げ、歓喜のバンザイ。お立ち台に上がると、松山の燕党から拍手喝采を浴びた。

 「満塁でボールが先行していたので、積極的に打ちました。手応えはあったけど、まさか入ると思いませんでした」

 劇的な一発は1-1の九回に飛び出した。中日・大野の制球が定まらず、3四球で二死満塁。八回の守備から途中出場した荒木は2ボールからの3球目、内角への142キロの速球をフルスイングし、左中間席にたたき込んだ。

 プロ8年目の29歳は「体が震えます。体の底からわき上がってくる喜びがあります」と興奮冷めやらぬ様子。アマチュア時代からも「記憶にない」という“人生初”のサヨナラ打を、満塁弾でド派手に飾った。

 愛媛・松山市を舞台にした夏目漱石の小説にちなんで命名された同球場。前日13日の同カードでは秋吉が逆転3ランを浴びたが、この日は九回を無失点に抑えて攻撃につなげた。4月2日のDeNA戦(神宮)でも鵜久森がサヨナラ満塁弾を放っており、同一チームで同一シーズン2度のサヨナラ満塁本塁打はセ・リーグ史上初。パ・リーグを含めても最多に並ぶ29年ぶり、3度目の快挙だ。

 この日は「母の日」。劇的なグランドスラムは、母・裕樹江さん(58)にささげるアーチとなった。荒木は試合前、富山県に住む母に無料通信アプリ・LINEで「いつもありがとう。少しでも元気で長生きしてください」とメッセージを送った。返ってきたホームランボールを握りしめ「実家に帰ったときに渡したい」と目を細めた。

 「松山は自主トレ、キャンプでお世話になっている。お世話になった人が球場に足を運んでくれた。打ててよかった」

 プロ2年目の2011年から毎年1月に同球場で自主トレーニングを行っている。ヤクルトが同地で公式戦を開催する際には宿泊先の権現温泉を訪れ、関係者にあいさつするのが恒例だ。今回は東京からの移動日だった12日に山田らと訪問。名物のカレーライスを食べて英気を養った。

 真中監督は「見事な一発。四球が多く出ていて(荒木にも)2ボール。消極的になりそうな場面で勇気を持って打った」とたたえた。今季4度目のサヨナラ勝ち。ドラマチックな白星から上昇気流に乗る。

最終更新:5/15(月) 7:00

サンケイスポーツ