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<東芝>3月期見通し債務超過5400億円 東証2部へ転落

毎日新聞 5/15(月) 12:49配信

 東芝は15日、2017年3月期の連結業績見通しを発表した。最終(当期)損益が9500億円の赤字(前期は4600億円の赤字)に陥り、17年3月末時点で負債が資産を上回る債務超過の額は5400億円。当初は15日に「決算短信」を公表する予定だったが、監査法人との調整が進まず、東芝独自の試算である業績見通しのみを公表する異例の事態となった。

【決算発表の動画】

 3月末時点での債務超過が確実となり、東芝は今後、東京証券取引所第1部の上場から2部へ転落する。来年3月末時点までに半導体事業の売却などで資金を調達し、債務超過を解消できなければ、上場廃止となる。

 東芝は米原発子会社の巨額損失を巡り、監査法人「PwCあらた」と意見が対立。16年4~12月期決算は発表を2回延期し、4月11日に「決算内容は適正」との意見を得られない形で異例の発表に踏み切った。その後も、監査法人との協議は難航している。

 東証は原則、上場企業に決算期末から45日以内に決算を公表するよう求めており、15日が期限だった。東芝は株主への説明責任を重視し、まずは業績見通しだけでも発表することが重要と判断したもようだ。

 業績見通しでは、米原発子会社が3月に米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し、東芝の連結決算の対象から外れたため、米原発子会社で将来発生すると見込まれる損失の影響を除外した。4月時点の業績見通し(最終赤字1兆100億円、債務超過額6200億円)より改善した。

 同時に初めて発表した18年3月期の業績見通しは、本業のもうけを示す営業利益が2000億円、最終利益は500億円を見込む。

 東芝の綱川智社長が15日午後2時から、東京都内の本社で記者会見し、業績見通しや半導体事業の売却手続きの状況などについて説明する見通しだ。【安藤大介】

最終更新:5/15(月) 21:42

毎日新聞