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阪神・大和、将仰天「まさかの」自身初『左右両打席安打』

サンケイスポーツ 5/15(月) 7:00配信

 (セ・リーグ、DeNA2-4阪神、6回戦、阪神5勝1敗、14日、横浜)スパッと振り抜き、流し打った。大和の“左打者らしい”クリーンヒットから、決勝点だ。人は「まさか」と言うかもしれない。それでも、もう後がない思いで体に刻み込んできたスイングが、ここ一番で光った。

 「最初からどんどん行こうと思っていたので、それがいい結果になりました。左打席に関しては特に、三振したら意味がないので、何とかバットに当てればと思って積極的にいきました」

 2-2の九回先頭。DeNAの守護神、パットンの初球真っすぐを迷いなく打ちにいった。ライナーが左前に弾み、敵地がどよめく。流れが生まれた。そのまま福留の適時打につながり、決勝のホームを踏んだ。

 三回一死では、右打席で遊撃前へ高いバウンドの当たりを放ち、ヘッドスライディングで内野安打を勝ち取った。今季初スタメンで「2番・二塁」に入り、自身初の「左右両打席安打」となる今季初マルチ安打だ。

 守備では一回無死一塁、梶谷の打球に飛びついたが、一塁へ悪送球。自らの失策が失点につながったが、打撃で汚名返上。起用した金本監督も「2回出塁してね。一回はバントのアレ(失敗のち投失)だけど。まさかの2安打(笑)。最後のなんかも、いいヒットやし」と目を見張った。

 今季は打撃好調の上本とD5位・糸原健斗内野手(JX-ENEOS)の陰で守備固めに甘んじてきたが、巡ってきたチャンスを決して逃さずに指揮官へ訴えかけた。試合後、母・やよ子さん(67)から「きょうはよかったね」と短いメールが届いた。「母の日にいいプレゼントができました」と返信した。元陸上選手の母から授かった運動神経も武器に、内外野の守備では、もはや敵がいない。死にものぐるいで挑戦した「左打者」も自分のものにし、レギュラーをつかむ。

 両打席から快音を響かせ、スイッチ冥利に尽きるのでは? と問われたが「こういうふうに結果が出れば、ですね。任された場所でしっかりやるだけです」と静かに前を向いた。大和は準備し、挑戦し続け、この先も虎を救い続ける。

最終更新:5/15(月) 8:44

サンケイスポーツ

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