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インド、一帯一路会議参加拒否 「中パ経済回廊」に反発

産経新聞 5/15(月) 7:55配信

 【ニューデリー=岩田智雄】インド政府は、14日に北京で開幕した現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」に関する国際協力サミットフォーラムに中国から参加要請があったが拒否した。パキスタンと領有権を争うカシミール地方を通る「中パ経済回廊」が一帯一路に含まれているためで、印外務省報道官は13日、「主権と領土保全における核心的な懸念を無視した事業計画を受け入れる国は一つもない」と反発する声明を発表した。

 インドは、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に加盟し、新興5カ国(BRICS)など国際協力の枠組みを通じて中国との連携を維持しており、今回のボイコットは異例の対応といえそうだ。

 報道官は「支えきれない債務負担を地域に作り出す事業は行わないようにするという財務上の責任の原則に従うべきだ」とも述べ、中国がスリランカに高金利で港湾整備資金を貸し付け、債務返済で困窮させていることなどを暗に批判した。

 背景には、最近の中印の緊張関係がある。インドは原子力供給国グループ(NSG)への参加と、パキスタンに拠点を置くイスラム過激派指導者を国連制裁リストへ載せることを目指してきたが、いずれもパキスタンと蜜月関係にある中国に阻止されていた。

 一方、シャリフ首相が訪中しているパキスタンは13日、中国側と、570億ドル(約6兆5千億円)の経済回廊整備に5億ドルの事業を追加する文書に調印した。

最終更新:5/15(月) 11:27

産経新聞