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<高校野球>生涯現役・中村紀洋氏 球児を指導「まず基本」

毎日新聞 5/15(月) 14:12配信

 ◇静岡・浜松開誠館高非常勤コーチ プロ23年間の経験伝える

 プロ野球の近鉄で本塁打王や2度の打点王に輝き、米大リーグ・ドジャースなど日米6球団でプレーした中村紀洋氏(43)が静岡・浜松開誠館高非常勤コーチとして第二の人生を歩み出した。

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 1日の就任記者会見で約80分間にわたって熱く語った中村氏。打線をけん引した持ち前のフルスイングや奔放な発言といった豪快なイメージとは対照的に、繰り返したのは「基本」の2文字だった。

 3月下旬から週末に指導し、4月30日はシートノックで自らバットを握った。その際「全員がノーエラーなら終わり」と緊張感を持たせた。ミスを恐れて動きが硬くなる選手もいたため「エラーやバッティングで空振りするのは格好悪いか」と問いかけ「恥ずかしくない。エラーも空振りも野球につきものだ」と伝えたという。

 中村氏は高校2年だった1990年の夏の甲子園に主力として公立校の大阪・渋谷高を初出場に導き、91年ドラフト4位で近鉄入りした。「重圧がかかる中でいかに平常心でプレーできるかを教えたい。難しいことを言っても理解しなければ成長しない。できる限り優しく、かみ砕く。華やかなプレーは年を取ってから。まずは基本。どんな打撃フォームも基本を身につければできる」と強調した。

 2014年限りでDeNA退団後、「生涯現役」を掲げてオファーを待つ傍ら、兵庫県西宮市内で小中学生の野球教室などを主宰。「みるみる進歩するのが楽しい」と指導する喜びを感じていた時、元中日選手で浜松開誠館高の佐野心監督(50)にコーチを打診され、可能な範囲で協力することにした。

 コーチの就任後、本塁打数が急増したといい、佐野監督は「明らかに効果が出ている。技術だけでなく、6球団を渡り歩いたプロ23年間の経験を選手に伝えてほしい」と期待する。

 中村氏は「もう活躍できない。走れない」と自らの選手生活を否定したうえで「第二の人生のチャレンジを続けたい。まだまだ生涯現役」と意欲を示す。高校の監督については「無理でしょう。考えていない」と否定しつつ「一人でも多くプロや社会人など、上のレベルに進んでほしい。できればメジャー。夢は大きく持ってもらいたい」と指導に当たる。【江連能弘】

最終更新:5/15(月) 15:31

毎日新聞

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